20年以上を経て「なめ猫」ブームが再来!?
かつてのなめ猫を知らない高校生たちにアンケートをとったところ、ダントツ人気だったデザインがコレ。他に、昔のままの懐かしいデザインも多数、登場する。大きい写真はBit写真館で
1980年にデビューし、約2年間、大ブームを巻き起こした「なめ猫」。そんな「なめ猫」が20年以上の時を越え、この春、新たな展開を始めるという。


1月末からはおもしろ菓子やレトロ菓子を扱う「となりのみよちゃん」が、「なめ猫免許証」の食玩を全国の数店舗でこぢんまり販売開始。さらに今後、複数企業から続々と新アイテムが登場するとか。

でも、なぜ今、「なめ猫」なのか。なめ猫プロデューサーのピースマン代表取締役・津田覚さんに聞いた。

「これまでも少しずつ『なめ猫』グッズの問い合わせはあったんですが、全部お断りしてきました。でも、昨年あたりからなぜかまとまってくるようになり、あまりに申し込みが多かったので、決断しました」

40数社の申し込みと20件ほどの問い合わせのうち、現在、契約したのは22社。
今後、予定されているなめ猫グッズは、バレンタイン用の時計、バスタオルなど、全部で約120アイテムにものぼる。さらに、パチンコにも参入するらしい。デザインは、業者側が希望による学ラン、ボンタン(?)の「昔のイメージのまま」バージョンのほか、今風のかっこうのものもあるが、これらはすべて1998年にカレンダー用に撮り下ろした写真を使用しているのだとか。

ちなみに、猫好きをターゲットとした猫グッズは通常、売れて数千単位で、最大でも5万個といわれている市場だが、かつての「なめ猫免許証」は1千百万枚を売り上げ、交通違反者がこぞってこれを出したことから、警察からお叱りが入るほどの社会現象となった。

今でも続々と問い合わせがきている「なめ猫」グッズは、再び現代でブームを巻き起こすのだろうか。(田幸和歌子)