何度でも割れる板「しわりん」で空手家気分
(上)ここに己の拳を打ちつける(下)溝にはめ込みスライドさせると元通りに
男なら誰しも、いや、老若男女問わず一度は「空手家」をカッコイイと思ったことがあるのではないだろうか(ちょっと大げさですか)。己の拳で、あるいは手刀で、エイヤッと敵をなぎ倒すその姿の勇ましいこと。
貧弱なボディの僕にとってはまさに夢のような存在。

さて、東京・池袋にある格闘技グッズの総合ショップ「建武堂」では、空手の試技などでよく見かける板の試割りの練習用に開発されたグッズが売られているとのこと。気になったので出かけてみた。

目的は「しわりん(試割りん)」という商品。このお店では試割り用の木の板も売られているのだが、それでは1度割ってしまえば終わり。それがこの「しわりん」(プラスチック製)は、2枚の板を中央の溝にはめ込むことで1枚につなげるようになっており、割ってもまた溝にはめ込んで元通り。何度でも割ることができる優れものなのだ。

お店の方に伺ったところ、この「しわりん」が販売されているのは去年からで、それまではやはり空手の試技で見かける「瓦割り」の瓦を模した「かわらん」(同じように何度でも割れる)が売られていたという。その「かわらん」の販売が終了し、2代目となる「しわりん」が登場したというわけだ。前作「かわらん」同様、「しわりん」も好調な売れ行きらしく、「お子様へのプレゼントなんかに買っていかれるお客さんもいるんです」とのことだった。

家に戻り、早速試してみた。誰かに持ってもらうのが正しい使用法ということで、一人ではなかなか上手く割ることができない。
私の貧弱な拳は赤くなるばかり。正直言って痛いです。だが、何度か繰り返してみると(5回に1回ぐらいですが)、パリッと割れるようになってきて、またその音と感触がなんとも爽快なので、繰り返し遊んでしまう。腫れ上がってきた拳を見てさすがに自分自身にドクターストップ。でもこれは楽しい!

「しわりん」は建武堂の他、格闘技の専門ショップで売られているようだ。ちなみに建武堂の店内には、試割用のバットや鉄ゲタなんかが平然と売られていて、いやー、格闘技の世界ってディープ。(スズキナオ)
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