見た目がトンカツなチョコ、お味は?
せっかくリアルなので、キャベツの千切りも添えてみた。さすがにキャベツにはチョコソースは合いませんでしたが。
近所のコンビニのお菓子売り場で、「トンカツ」が売られていた。
ロングセラーの「BIGカツ」など、もともと“トンカツ風な駄菓子”は昔から売っているわけだが、今回売っていたのは、そういう“お菓子風カツ”ではなく、“カツ風お菓子”、「チョコレート菓子」なのである。

名前は「トンカツ? チョコ」。わざわざ商品名に「?」がつけられているところが微妙だ。パッケージには「サクサクのおいしさ!」と書いてある。

トンカツなチョコ。うまいのか? どこまでトンカツなのか? とりあえず買ってみた。税込み63円。

で、結局どんなもんだったかといえば、これは、ウエハースチョコの表面にクランチをまぶしたお菓子。さらにトンカツソースにみたてた「チョコソース」をかけていただく、というもの。確かにパッと見、カツっぽくはある。
別添のチョコソースをかけてみた。このソースがけっこうトローリで、ここに一番トンカツ感が高まる。

一口。
サクッ。うーん、全然「トンカツ」味ではなくチョコ味だけど、“普通に”うまいな、軽くて。クランチの食感がいい感じ。
なんでまた、トンカツをチョコにという発想になったのか。製造元のカバヤ食品、須貝さんに聞いてみた。
「見た目の面白さをねらい、子どものよく知っている『トンカツ』をテーマに、パロディ的な商品として展開しました」

狙いは「見た目と味のギャップ」だそうで、
「見た目の『トンカツ』っぽさをストレートに表現しようと思いました」
その逆で、見た目がチョコなのに味がトンカツだったらすごくイヤだったけど。


発売は今年の夏。子どもたちの反応もなかなかだったようで、
「チョコソースを付けて食べる行為が、“トンカツにソースをかけて食べる”というのと同じような感覚で、楽しく感じられたようです」
とのことだ。
「トンカツ不足が深刻化」したとき(するのか?)なんかの代用にはならないかもしれないが、市場に出回るのは、おそらく年内いっぱいぐらいだとのこと。
残念ながらその後再発売の予定はないそうなので、見かけたらカツチョコ体験してみてください。
(太田サトル)