「大阪のにおい」が缶詰めに!?
「大阪のオバチャンの厚化粧の香り」や「北新地ママのうなじの香り」など、大阪の「におい」をとじこめた缶詰めがこの秋に発売されたとか。シャレのきいたお土産として話題騒然というこの缶詰(実は芳香剤)、単なるネーミングではなくほんとうに「大阪のにおい」がするのだろうか? 大阪で人気のお土産SHOP『いちびり庵』本店にてたしかめてきましたよ〜。

ラインナップは、
『道頓堀 厚化粧の香り〜道頓堀に芝居を見にきたオバチャン』
『北新地 うなじの香り〜着物が似合う北新地のママ』
『天保山 思い出の香り〜初めてデートで乗った観覧車』の3種類(値段は各580円)。
実際に店頭にあったサンプルをにおってみたところ、『厚化粧の香り』はまさにオバチャンの集団とすれ違ったときそのもの!! という期待を裏切らないフレイバーでした。『北新地のママ』は鼻孔をくすぐる甘いにおい、『天保山〜』は潮風を思わせるなんとも爽やか〜なにおいなのです。

商品を企画した『いちびり庵』に電話で問い合わせてみたところ、最初はベーシックに「たこ焼きの香り」の芳香剤をつくったのだが、残念ながらボツに。その後、大阪らしい地名を使ったものはどうだろう、ということでできあがったのがこの3つだったという。今回は商品化にいたらなかった案の中には、「新世界の串カツのにおい」や「天下茶屋の路地裏の風呂屋のにおい」などもあったそうだ。

ちなみに、発売以来いちばん人気の香りは? と聞いてみたところ、ダントツで『道頓堀 厚化粧の香り』とのこと。今のところ2番目に北新地、最後が天保山という感じで売れているらしい。
『いちびり庵』さんは、これを「香りの良し悪しというよりも大阪といえばココ、のような地名のインパクトもあるのではないか」と見ているとのこと。う〜ん、たしかに北新地などは、観光客の方などには道頓堀に比べると馴染みがないのかもしれませんね〜。逆に『通天閣』などを香り化すれば、道頓堀よりさらにインパクトがあるかもしれません。こうなったら『ビリケンさんの足の裏の香り』とかどうでしょう?? 今後のラインナップにもぜひ期待したいところデス。


また、大阪のお土産として以外に、地方の町起こしにこの『におい缶』のノウハウを役立ててもらえれば……という思いもあるそう。百聞は一見(臭?)にしかず! なので、とりあえず1度におってみることをおすすめします。『いちびり庵』店頭のほかネット通販でも買えるので、ルームフレグランスとしてはもちろん車の中やトイレにさりげなく「大阪のにおい」をしのばせてみてはいかが。
(野崎 泉)