さようなら、「いぬたま」。涙の卒園セレモニー
同日、隣接の姉妹施設「ねこたま」でも、同様の「卒園セレモニー」が行われたよう。(写真下)ショップで売られていた、足あとがキュートな「いぬたま限定焼き」。
今年は戌年。テレビや雑誌で可愛いわんこを見るたびに、飼ってみたいなあと思ってしまいます。

だって都会でOLやってると、癒しがほしくなるんだもん……。
犬を飼う余裕はないけれど、1日だけでもふれあいたい、そんな私の夢を叶えてくれるテーマパークが、都内の二子玉川にあります。その名も「いぬたま」。

ここでは世界のわんこが40種類、100匹も大集合。“アイドル”と呼ばれる可愛いわんこを抱っこしたり、お散歩させたりと、夢のようなひとときを……と思っていたのに、地域の再開発のために1月8日で閉園することに。戌年だっていうのに残念!

せめて一目だけでもと、閉園日の卒園セレモニーに行ってきました。しかし卒園というけれど、わんこたちはその後一体どうなるの?
実はこれ、新たな里親に渡すためのセレモニーでもあったのだ。そう、卒園生たちはアイドルから「ふつうのわんこ」になるのだ。

会場には入りきれないほどのお客さんが詰めかけ、なんだか本当にアイドルの「解散コンサート」っぽい。まずはじめに「思いでアルバム」と題して、スタッフが写真と共にわんこたちの思い出を読み上げる。盆踊りやハロウィン、クリスマスパレードなどさまざまなイベントが行われていたようだ。
そしていよいよ卒園するわんこたちが登場。
パピヨンにポメラニアン、ミニチュアダックスフンド、今ではすっかり見かけなくなった日本スピッツなど、9匹のわんこたち。1歳から6歳までと幅広い年齢層も初期のモーニング娘。のよう。
「レースで大活躍」「甘え上手」というわんこもいれば、「ひなたぼっこが得意で歩くより寝ていることが多かった」というわんこも。

セレモニーには里親になる人たちも出席しており、その中から代表で一組の家族に「引渡し」が行われた。里親になるには書類審査→抽選→2次面接までを通過しなければならないという厳しいものだったそう。
代表になった里親はやさしそうなご夫婦と小学生の娘さん2人という家族。引渡されるわんこはポメラニアンのメロンちゃん(♀)。なんと"ミスワールドわんこ"のグランプリを受賞した輝かしい経歴の持ち主である。園内でも人気ナンバー1で、大きな瞳とフワフワの毛がとっても愛くるしい! ふれあいコーナーで抱っこされたり記念写真をとられたり、大活躍だったそう。
そしてお父さんに写真入りの卒業証書が渡され、「引渡し」終了。

その後、スタッフが園長からのメッセージを読み上げたが、感極まって涙声になってしまったのが印象的であった。

ラストはパレードで退場。常連さんだったのか、「○○ちゃん幸せになってね」と、わんこを撫でながらすすりなくお客さんも。

会場には生写真を販売するコーナーが設けられていて、セレモニー終了後にお目当ての「アイドル」の写真を買い求めようとお客さんが殺到。
これだけ多くの人たちに愛されていたわんこたち。今後の人生、いや犬生に幸多かれ。
(いなっち)
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