創業85年の米老舗ハンバーガーチェーンの人気商品とは
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昨年、50周年を迎えたマクドナルドよりも、35年前にチェーン展開に着手していたハンバーガーチェーンがあるのをご存知だろうか? 今年で85周年を迎える「ホワイト・キャッスル」という、いわばハンバーガーチェーンの老舗があるのだ。

ここのハンバーガーは、スライダーと呼ばれ、小さくて四角いのが特徴。
油たっぷりで炒めた山盛り玉葱が小さなハンバーグの上に乗っていて、四角いパンで挟んである。紙に包まれているのではなく、一つ一つ蓋なしの箱に入っているのだが、箱にはあっという間に油染みがつく。
手のひらにすっぽり入る大きさで、メジャーで計ったら5センチ四方のハンバーガーだ。ちなみにスライダーといういわれは、手を使わずに箱から口へ移し、真っすぐ胃に滑り込んでいくからという噂がある。実際に丸呑みできそうな大きさで、一つだけ買う人はいるまい、とメニューを見てみたが、セットの殆どは4個からなので、普通のハンバーガー1個がこれに相当すると思われる。

1940年代までは、一つ5セントで販売されていたが、その後10セントの時期が長く、現在でも一つ47セントという安さを保ち続けられるのは、大きさによるところなのかもしれない。ちょっと贅沢に見えるスライダー詰め合わせも、ホワイト・キャッスルのお勧め品だ。

「ハロルドとクマール、ホワイト・キャッスルへ行く」という映画が昨年公開されたが、この映画で若いホワイトキャッスルファンが急増したらしい。1980年代後半には、日本にも存在していたというが、成功せず撤退したという。

というわけで、食べたかったらアメリカに来るしかないわけだが、全米初の冷凍ハンバーガーを出したことでも有名なので、各州のスーパーの冷凍食品コーナーやスナック売り場の自動販売機でも入手可能だ。
(シカゴ/あらた)
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