銀行よろず相談所に相談してみる
銀行って色々不便ですよね。
今年1月に誕生した三菱東京UFJ銀行は、旧東京三菱銀行と旧UFJ銀行の2つのシステムを残したままの統合のため、利用する側から言わせていただくと、ちょっと不便だったりする。基本的なことはできるが、ちょっと複雑な手続きをする際は、元々の加入していた旧銀行の店舗に行かなければならないのだ。
そのため、ここのところ立て続けに用が足せず無駄足を踏んだ。

自分の確認不足や出先で済まそうといった発想にも問題があるのは分かっているが、それにしても……である。
「完全統合は今の段階ではいつになるとは申し上げられない状態でご迷惑をおかけしております」
とコールセンターの担当者。人間、便利な事になれると些細な不都合でも不満に思ってしまうのも困りものだ。

そんな時、ふと「銀行よろず相談所」のことを思い出した。銀行に関する様々な相談や意見・苦情を受けるための窓口として、銀行協会が運営している相談所だ。今の時代、どんな相談や苦情が多いのだろう。さっそく全国銀行協会に問合せてみることにした。

業務担当の小倉さんによると、
「口座開設などに必要な書類に関して『何でそこまで必要なのか!』とか『それを提出する意味はどういうことか』といった個人情報にまつわるものが多いですね。それと、金利が低いので有利なところ、安心できるところはないかといったことですね。法改正があった時などもお問い合わせは多いです」
とのことで、私のような低レベルの不平不満というのはあまりないようです。

ところで、知らなかったのだが平成18年4月に名称が「銀行とりひき相談所」変更になっていて、もしかして“よろず”は死語化しているのか、はたまた何でも相談できなくなってしまったのだろうかと妙に気になり、名称を変えた理由を聞いてみた。

「実は“よろず”という意味がわかりにくいというご指摘を受けまして変更することにしました。若い方を中心に“よろず”という言葉を知らない方が増えたということでしょうか。“とりひき”となっていますが、業務内容は従来の通りで変わりはありませんよ」
とのこと。「銀行よろず相談所」の方が堅い業種ありながら「何でも気軽に相談していいですよぉ」という敷居が低い雰囲気があっただけに名称変更はちょっと残念です。(こや)
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