
(上)もうすぐお花見ですね。(下)開花予測図。普通はこんな風に上昇していくが、沖縄は…
桜の開花の知らせがニュースでも取り上げられるようになってきた。
自分の住んでいる場所ではいつごろ咲くのか、天気予報の桜前線の北上をいまかいまかと待っている人も多いのでは? 北へ北へと進む桜前線はまるで春の訪れを私たちに知らせてくれているかのよう。
インターネットで何気なく桜開花日の平年値の図を見ていて気づいた。沖縄では桜前線が南下しているのでは!?
桜前線は北上するばかりだと思っていたのだが、沖縄だけは南下しているのだ。これは不思議。
そこで図書館に行って調べてみた。どうやら沖縄で開花の観測に用いている桜はヒカンザクラという桜で、だいたい1月に入ると沖縄本島(沖縄県名護の開花の平年値は1月2日)から開花が始まって徐々に八重山諸島(与那国島の開花の平年値は1月31日)まで南下する。
もともと桜の開花は北へ北へと向かうはずが、なぜこのようなことが起こるのか?
これは桜の「春化作用」と呼ばれているもの。桜が開花するためには花の芽をつくるために寒さ体験が必要となる。この寒さ体験をした後に平均気温が10度以上になると開花するとされていて、この寒さ体験が「春化作用」。
つまり、沖縄地方では冬でも暖かいために開花に必要な気温条件(平均気温10度以上)はバッチリなのだが、寒さ体験がないために開花できない。開花に必要な寒さをもたらす冬の寒波の南下につれて桜は寒さを体験するために、寒さ体験の早い北の島から開花となり、与那国島へと桜前線が向かうという仕組み。桜の感覚ってスゴイ。
ちなみに本州以北の桜は寒さ体験はバッチリで、平均気温が10度になるのを待って開花となるため、桜前線はどんどん北上していくということになる。
春の訪れの代表のように思われる桜前線、実は名護では開花が1月2日、根室では5月20日。約半年もかかって桜前線は日本を縦断するのだ! 日本は広いものだと改めて実感しますよね〜。(おむらいす)
自分の住んでいる場所ではいつごろ咲くのか、天気予報の桜前線の北上をいまかいまかと待っている人も多いのでは? 北へ北へと進む桜前線はまるで春の訪れを私たちに知らせてくれているかのよう。
インターネットで何気なく桜開花日の平年値の図を見ていて気づいた。沖縄では桜前線が南下しているのでは!?
桜前線は北上するばかりだと思っていたのだが、沖縄だけは南下しているのだ。これは不思議。
そこで図書館に行って調べてみた。どうやら沖縄で開花の観測に用いている桜はヒカンザクラという桜で、だいたい1月に入ると沖縄本島(沖縄県名護の開花の平年値は1月2日)から開花が始まって徐々に八重山諸島(与那国島の開花の平年値は1月31日)まで南下する。
もともと桜の開花は北へ北へと向かうはずが、なぜこのようなことが起こるのか?
これは桜の「春化作用」と呼ばれているもの。桜が開花するためには花の芽をつくるために寒さ体験が必要となる。この寒さ体験をした後に平均気温が10度以上になると開花するとされていて、この寒さ体験が「春化作用」。
つまり、沖縄地方では冬でも暖かいために開花に必要な気温条件(平均気温10度以上)はバッチリなのだが、寒さ体験がないために開花できない。開花に必要な寒さをもたらす冬の寒波の南下につれて桜は寒さを体験するために、寒さ体験の早い北の島から開花となり、与那国島へと桜前線が向かうという仕組み。桜の感覚ってスゴイ。
ちなみに本州以北の桜は寒さ体験はバッチリで、平均気温が10度になるのを待って開花となるため、桜前線はどんどん北上していくということになる。
また全国の9割の観測地点ではソメイヨシノの開花を観測しているが、前述した沖縄地方ではヒカンザクラ、北海道ではエゾヤマザクラ、根室ではチシマザクラの開花を観測しているとのこと。
春の訪れの代表のように思われる桜前線、実は名護では開花が1月2日、根室では5月20日。約半年もかかって桜前線は日本を縦断するのだ! 日本は広いものだと改めて実感しますよね〜。(おむらいす)
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