「MOTTAINAI」をラップで歌って踊る子供たち
「MOTTAINAI」 を歌う子供たちは、「グリーン・グローブ」という日本人の小中学生5人組
「MOTTAINAI」。ノーベル平和賞受賞者ワンガリ・マータイさんが、地球環境の大切さを訴えることばとして環境世界共通語にすべく、さまざまな国際会議などで普及に努めている。
マータイさんは、日本の美徳の真髄ともいえる「もったいない」が、3R活動(Reduce:消費削減、Reuse:再使用、Recycle:資源再利用)を一言で言い尽くしていることに心を動かされたという。マスコミでも大きく取り上げられ、日本でもあちこちで聞くことも多くなった。
先日、銀座を歩いていたら銀座交差点の大画面から、「もったいなーい」というかわいらしい歌声が聞こえてきた。見てみると、子供たち5人がラップ調の歌にあわせて踊っている。その後には、マータイさんのメッセージ映像も流れた。軽快なラップのリズムが心地よく耳に残るこの歌は? そしてラップを踊る彼らはいったい誰!? さっそく調査開始!

この歌はMOTTAINAIを普及するキャンペーンの一環として発表されたもので、2006年2月のワンガリ・マータイさん再来日に合わせて発表されたキャンペーンソングらしい。曲名はズバリ「MOTTAINAI」。歌う子供たちは「グリーン・グローブ」という小中学生5人組で、ヤマハミュージックからCDが発売されている。さらに、アースデー(4月23日)のゲストとして、なんと武道館で初ステージを経験済みだとか。

この歌の反響について、ヤマハミュージックコミュニケーションズの管さんにお話を伺った。
「小学生を中心に同年代から、プロモーションビデオの振り付けをつけて歌いたいといったお問い合わせをいただいたりしています」
確かに、ラップのリズムに合わせて一緒に踊りたくなる。これから小学校などで流行るかも!

キャンペーン事務局によると、このキャンペーンで子どもの歌を企画したのは、「環境問題は今すぐ解決できるものではないので、今の子供たちが大人になっていく過程でじっくり時間をかけて環境教育をしていけたら」という思いからだという。
確かにこのような歌なら、小学校や幼稚園で口ずさみながら楽しく、未来は明るいと信じつつ環境教育を実践できそうだ。
「いずれ日本の子供たちから世界の子供たちに『MOTTAINAIキャンペーン』が広まり、地球環境を救うことを信じながら企画し、進めています」というメッセージもいただいた。

気になる今後の活動は、キャンペーンとしてミニライブを多数計画中とのこと。5月21日(日)には、埼玉県和光市の「和光市民まつり」でライブをするので、お近くの人はお子様と一緒に見にいってみよう。

環境問題は、実際には私たちよりも子供や孫の世代に大きな影響を与える。子供たちが将来幸せに暮らすためにも、このように楽しみながら実践できる環境教育が大きな意味をもつのではないだろうか。歌って踊って「MOTTAINAI」を広めていきましょう!
(さくら)

※このCDの収益金の一部は、MOTTAINAIキャンペーン事務局を通じて、グリーンベルト・ムーブメント・インターナショナル財団に寄付されます
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