アメ横で“世界一長いアイス”を食べてきたよ
(上)熟練の技を持つお姉さん。さすがプロ! (下)アイスのポスターの下には韓国ラーメンが並ぶ
「世界一長いアイスがアメ横で食べられるよ」と聞けば、学生時代にアイス屋でバイトをしていたほどアイス好きの私としては、食べないわけにはいかない! ということで早速アメ横のある上野行きの電車に乗りこんだ。

久々に訪れたアメ横は思った以上に活気に溢れ、アジアンムード満点! なんだかプチ旅気分だよ〜なんて興奮しながら歩いていたら、いつのまにか上野から御徒町まで歩いてしまっていた……。
あれ? アイス屋さんはなかったはず。仕方なく、今来た道を注意深く観察しながら戻ってみると、「あったー!」。思わず叫んでしまったのは、なんとお店は韓国食材店だったから。てっきりアイス屋さんだと思っていたよ。

とりあえず、ウワサのアイスを食べてみることに。アイスというか、ソフトクリームなのだが、このお店ではアイス(「UENO 33 ICE」)と呼んでいるので、本記事でも「アイス」と呼ぶことにする。
味は、バニラ・チョコ・ミックスの3種類。一番人気のミックスを注文すると、お店のお姉さんが素早い動きでクルクルと器用に作ってくれた。確かに長い! 「ハイッ」と気軽に手渡されると、大丈夫かしら? とドキドキしてしまう。その長さは、「UENO 33 ICE」という名の通り、なんと33センチ。それなのに値段が250円と破格なのは、やっぱりアメ横だから?!

味は、しつこくない甘さでシャキッと引き締まった味。あまりの長さに全部食べられるか心配していた私も、おいしくてペロリと平らげた。
ちなみに、食べ方にもコツがある。(1)脇をしめて、(2)アイスクリームをあごの下に持っていき、(3)上半身を少し前よりにして、食べる。そうしないと、傾いて落ちてしまうこともあるそう。たまに、「大丈夫、大丈夫〜」なんて言いながら適当に食べて、床にボトッと落としてしまうお客さんもいるそうなので、注意したい。

食べるのにもコツがいるが、それ以上に作るのにもコツがいるのでは?
「やっぱり最初は難しかったですねー。作るより落とすほうが多かったかも」
なんて笑いながら話してくれたお姉さんも、いまやその技はプロ。
その日のアイスのコンディションに応じた微妙な調整も可能なんだとか。

最後に、一番疑問に思ったことを訊いてみた。韓国食材店なのに、なぜアイスクリーム?
「韓国の繁華街、明洞(ミョンドン)でロングアイスが流行っていたんですよ。だから、韓国つながりで。おもしろいと思ったしね。インパクトもあるでしょう?」
確かにインパクトは大。
現在では、遠方から食べにくる人も多いほどの人気で、お店の壁には写真もズラリ。キムチの横でアイスを食べる経験なんて、なかなかできません!

UENO 33 ICEは2年ほど前から販売を開始。期間限定で渋谷にも出店していたが、現在はアメ横のみ。久々のアメ横は、週末のおでかけ先としてもかなりおもしろそう。今年の夏は、アメ横でアイス・デートなんていかが?
(古屋江美子)