というのはコレ、プラスチック製の金魚。
発売元の「うつわの翔山」担当者によると、これが作られたのはもう3〜4年前とか。
「最初は何かおもしろいものをと思って作ったんですが、他社にも似たものがいろいろあって、差別化をはかるためにサイズ違いの小さいタイプ、黒マジックで模様づけしたものを入れたら、これが評判良くて」
発売当初は、赤1色のバラ売りで、「適当に色づけしてくれ」と説明していたそうだが、マジックで模様をかいたものを試しに混ぜたところ、模様アリのものばかりが売れたそうだ。
説明書には「エサのいらない! 水が汚れない! ネコに取られない! 金魚」と書かれ、ホンモノの金魚、あまりにダメ出しされまくりだなあと思ったら、
「年配の方が買われることも多いんですが、『生きた金魚を飼っていたけど、すぐ死んじゃう』『手間がいらなくて便利』という声が多いんですよ」とのこと。
確かに、金魚すくいなどの金魚って、すぐに死んでしまうことが多く、カラの水槽だけが残って寂しい思いをすることはしばしばあるから、気持ちはよくわかります。
ところで、うちにはすっかり巨大化した金魚が2匹いるのだが、一緒に入れたらビックリするだろうか。仲間と認識するのか、エサだと思ってツンツンするのか、反応が気になるところだが……。
「一緒に入れるのは問題ないですよ」というので、入れてみたところ、見事なほど無視!
ツンツンもしないし、存在すら認識していないよう。初対面の印象、悪すぎる……。
ちなみに、このプラスチックの金魚、水道水に入れておくと色あせてくるそうだが、その場合、新たにマジックで色づけするのもオススメだそうだ。
「女性などはネイルアート感覚で、好きな色をつけるようですよ」
デパート催事などで販売されているというこの金魚、夏の涼やかなお部屋を演出してくれます。
(田幸和歌子)