自分で手相を書く本、それってアリなの?
11万5000部と、売れ行きも好調という手相ムック。自力で運気を変えてみては?
子どもの頃、自分の手相の生命線がやたら短いことに気づいて、絶望的な気分になったことがある。
そこで、私が行ったのは、鉛筆でゴリゴリ「書き足す」という行為。
しつこく書いていたら、なぜか生命線が次第に伸びてきて、関係あるのかないのか知らないが、今も私、生きてます。

ところで、自分のなかでは、ヒミツにしてきたそんなちょっとおかしな行為が、実は珍しくないこと、それどころか、それを勧める本まであることを知った。
『「手相を書く」だけで運命が変わる!』(マキノ出版ムック)。きっかけについて、編集担当者に聞いた。
「ある歯科医の先生が、別件の取材中に『手相を書くと、お金が入ってくるんですよ』と教えてくださったのがきっかけです。驚いて聞いてみると、お金だけでなく、恋愛や健康など、人生全般にわたる効果が続出しているとのこと。すでに1000名以上は体験者がいると聞いて、早速、月刊誌『ゆほびか』で特集させていただきました。その『ゆほびか』も完売を記録。大反響を受けて、1冊のムックにまとめさせていただきました」
その歯科医の先生が、この本の監修者・川邉研次さんだとか。

それにしても、もともと持って生まれた「手相」を、人工的に変えてしまって問題はないのかが、気になるところだけど……。
「同じ趣旨のことを、世界で6万人を鑑定した手相家、西谷泰人先生に聞いてみたことがあるんですが、手相が教えてくれる運命のサインに気づくこと、さらに、ペンで手に手相を書くという行為を通じて手相を『よい方向』に変えていくことは、人生を好転させる一つのきっかけになるようです」

もともと手相は日々刻々と変化しているもの。小さなシワはもちろん、大きな太い線も、消えたり、逆に現れたりすることもあるそうで、これは、日々変化していく私たちの心、健康、経済の状態や、人間関係などの情報が、現れているのだという。

「手相をペンで書き込むと、ほんとうに手相って勢いよく変わっていきます。世の中一般では変わらないと思われている手相だって、ちょっとしたことで大きく変わるわけです。それなら、運命だって変えられるんじゃないか。あきらめている夢も実現できるんじゃないかと」

例えば、「金運線」を書き込む→心の中に「お金がほしいな」という明確な目標が生まれる→「金運をよくしよう」と思って、手相を書き続ける→目標が定着するというプロセスのよう。心のありかたが変わることで目標に近づくのだそうで、仕事、健康、恋愛、結婚、すべてにおいて同様だという。

気になる「書き方」には、特に決まりはなく、「日中は銀のペン、夜は金のペンで書くとよいようです。水性ペンで書くのがコツで、すぐに消えてしまいます。すぐに消えるので何度も書く、というのがいいみたいですね」とのこと。

ムック内には、書き方のポイントなどのほか、体験談も載っているが、「臨時収入300万円!」「給料・ボーナス激増!」なんて聞くと、「ほんとかい?」という気持ちになってくるが……。
「あまり意気込みすぎないほうが、いい結果がでやすいようですよ」
というので、あまり欲張らず、とりあえずやってみるか。
(田幸和歌子)

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