そういえば「プレミアムビール」って何?
プレミアムビールって、やっぱり特別な気がしませんか?
みなさん、自宅でどんなビールを飲んでいますか? 

最近のビール市場で圧倒的な人気を誇っているもの、それは「プレミアムビール」。こだわりを見せたワンランク上のビールとして各社とも力をいれている。
私もいつもより少しがんばって仕事をした日なんかに、自分へのプチご褒美として買ったりするが、やっぱりウマイ! と思う。

ところが一方で、新発売のビールのなかには「麦芽の増量」などのこだわりを謳いつつも、プレミアムビールと名乗っていないものもある。いったい普通のビールとプレミアムビールの境界線はどこにあるのか?

実は「プレミアムビールに明確な定義は存在していない」というのが正解。ではいったい、みんなどんな基準でビールとプレミアムビールを区別しているのか? これについては先日、日本地ビール協会主催:横浜ビアフェス実行委員会が行った興味深いアンケート結果がある。

まず通常のビールとプレミアムビールの違いについては、「よくわかっている」と答えた人が14.1%、「まあわかっている」と答えた人が58.9%。つまり、ほとんどの人がその違いをわかっているのだ。具体的にどこで違いを判断するか? という問いに対する上位3回答は以下のとおり。
1. メーカーがプレミアムビールとして売っているものがプレミアムビール(23.8%)
2. 店頭での実売価格が高いものがプレミアムビール(22.8%)
3. 副原料を使用しない麦芽100%のものがプレミアムビール(18.0%)
やはり名前や価格など、わかりやすいものを判断基準にしている人が多いよう。

また興味深いのが、両者にどの程度違いがあると思うか? という質問。これに対しては「少し違う」と答えた人が47.1%と一番多く、「全く違う」と答えた人(26.7%)と合わせると、実に7割以上の人が、味の違いを認識しているという結果に。まあそうでなければ、わざわざ高いお金を出してプレミアムビールを選ばないか……。

ところで、本アンケートを行った横浜ビアフェス実行委員会は、「プレミアムビールとして売られているものがプレミアムビールと認識される」というこのアンケート結果をうけて、「地ビールはプレミアムビールである」と宣言した。

「本来、地ビールは日本各地でビール職人が手造りしている小規模の“プレミアムビール”です。そのほとんどは副原料を使用しない麦芽100%であることはもちろんのこと、各職人が原料選びから製法にまで徹底してこだわった手造りビールです」
なるほど、確かにそうかも。ちなみに9月15日〜17日には横浜で、国内外の地ビール120種以上を試飲できる「ジャパン・ビアフェスティバル2007 in 横浜」が開催される。プレミアムビールファンの方、ぜひ一度足を運んでみては?
(古屋江美子)

「ビアフェス2007 in 横浜」
日本地ビール協会公式ホームページ
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