
私は親しい友人などへのメールで、はじまりに「やっほー」という言葉を使うことが多いのだが、冷静に考えてみるとふだんは「やっほー」なんて言葉を使ったことがない。
なのに、メールで「やっほー」は当たり前。考えてみると他にもあった。「ハロー」とか「やあ!」もそう。会話中では使わないのに、メールでは頻繁に使ってしまう。
そう思うと、メールでしか使わない、メールだからこそ使える、独特の言葉というのが存在するようだ。さっそく友人に聞いたり、もらったメールも確認してみることに。
すると、あるある。ふだん使わないのにメールで頻繁に出てくる言葉。
前述した「やっほー」には「やほ」「やっほ」など、バージョン違いで友人も使っていたし、「わーい」「わー!」「わーん」や、「あらま〜」、「ラジャー」も頻出。
さらに。「ちゃお」というのを私はけっこう使うのだが、フランス語を習っている知り合いに聞いたら「ボンジュール」をよく使うのだとか。
あとは、語尾。私がよく使うのは「教えてちょ」といったように、語尾に「ちょ」をつける書き方。人に頼みたいときとか、お願いごとがあるときに、なんとなくやわらかい印象になる気がするからだろうか? でもこれを実際に言葉として発することは考えられない……。
それから「〜してくだぱい」というのもたまに使うし、他にも「〜しませう」は活字だからこその書き方。ほかにも「〜でおじゃるか?」や、「おつかれりんこ」「おやすみりんこ」となぜか「りんこ」を語尾によく使ってしまうという人もいた。
最後に、締めの言葉としてよく使われるているのが「こんばんみ」や「バイバイキン」。これもちょっと口にしにくい言葉ではあるけれど、メールだと気にならない。
こんなふうにメールだからこそ使う言葉というのは、気にしてみるといろいろあるものだ。直接話していないから、きっと感情を表現する絵文字と同じような役割を果たしているのだと思う。みなさんにもいろいろと心当たりがあるのでは?!
(田辺 香)