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「春の小川」を歩いてみた

       
は〜るのおがわはさらさらゆくよ〜♪、ご存知、文部省(現・文科省)唱歌『春の小川』。筆者は長年、北国の春を歌ったものだと思いこんでいたが、以前コネタでもお伝えしたとおり、歌のモデルは東京の渋谷川。もう少し正確に言うと、渋谷川上流の河骨(こうほね)川。ある春の日、かつて川があったという場所を尋ねてみた。

住所は渋谷区代々木。小田急電鉄の駅から徒歩数分の線路脇に、『春の小川』の歌碑が建っている。近くの電柱には「春の小川 線路沿い」と書かれた標識が……何の予備知識も持たずに見たら、「怪しいお店の看板?」なんて思ってしまいそう。

電柱の標識を追って、上流へと向かって歩く。とは言っても、水の姿はどこにもない。東京都建設局のウェブサイトによると、河骨川は現在、すべて暗渠(あんきょ:地下水路のこと)構造で、しかも下水道になっているという。ああ、春の小川のイメージが崩れてゆく……気を取り直して、清らかな流れを想像しながら幹線道路沿いにしばらく進むと、流れは左に折れ、商店街の脇を通って住宅街へと入ってゆく。うーん、スミレもレンゲも咲いてないなあ。

所々道に迷いながら、静かな住宅街をさらに進む。ふと、マンホールの下から水音が聞こえてきた。ああ、これが、現代の「春の小川」なのだろう。目を瞑って静かに音だけを聴いていると、ちょっといい感じにも聞こえてくる。

やがて、電柱の標識は「水源ソコ」と書かれた所で途絶えた。ここが水源? 辺りには何も見当たらない。どこのことだろう。周囲にはマンションが立ち並ぶばかり。しばらくウロウロした後に、近くの学校で尋ねてみた。
「水源って、何かあるんですか?」
「私も、あの矢印がいったいどこを指しているのか、分からないんです」

マンションに埋もれてしまった春の小川の水源地。かつては池があったのだという。歌碑から水源までの小一時間、残念ながら昔の面影は全く見られなかった。それでも当時の姿を想像しながら、春の一日、ちょっと散歩してみるのも悪くはないです。
(R&S)
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2008年3月19日のコネタ記事

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