境界駅とは何の境界の駅なのか
関門海峡付近の時刻表の地図。下関と小倉が、境界駅です。(『JR時刻表』08.4月号より転載)
「境界駅」って言葉、聞いたことありますか?

辞書的な意味では、「異なるエリアの境界となる駅」なのですが、JRで使っている「境界駅」という言葉の場合は、もう少し意味が変わってきて、ここではこの、JRの営業エリアにおける境界駅のお話を。

現在JRグループは、貨物を除いて「JR北海道」「JR東日本」「JR東海」「JR西日本」「JR四国」「JR九州」という6つの企業に分かれていて、それらの境界となるのが、この境界駅なのです。


ただしこの境界駅、在来線と新幹線で境界になる駅が違っていたりすることがあるのが、ちょっと複雑。
例えば、岡山・広島方面から博多方面に向かう場合、新幹線どうし、または新幹線と在来線での境界駅は「博多・小倉」、在来線どうしなら「下関」が境界駅ということになる。

でも、こんな境界駅がどこかということを知っていて、果たして何かの役に立つのでしょうか。
JRに勤めていた友人に訪ねてみたところ、
「『株割』が使えるんだよ」
という、裏技があるとのこと!

JR各社の株主に配られる「株主優待券」を使えば、社によっては、乗車券などの割引が適用されることがあるという。
例えば、広島からJR西日本の「株割」を使って博多・小倉に行く場合、全て西日本の管内なので、乗車券も特急券も5割引に。でも、京都に行く場合なんかは要注意。在来線は京都駅まで管轄されているのに、新幹線は新大阪までしか管轄されていないので(新大阪からの新幹線は、JR東海の管轄)、新大阪〜京都の料金に割引が適用されず、ちょっぴり損な気分に。

なんとなく面倒くさそうな気もしますが、窓口で相談すれば、アドバイスをもらえますので、そうするのがベターとのこと。

肝心の株主優待券は、もちろん株主に渡されるものですが、ときどき金券ショップなどに出回ることもあるので、春の行楽シーズンということで旅行を計画されている方、ちょっとチェックしてみては、いかがでしょう。
(ねむにん)

※4月13日に掲載いたしました上記記事内容に誤りがございました。よって記事内容を一部修正・削除させていただくとともに、お詫びと訂正のお知らせを記載させていただきました。
読者の皆様および関係各位にご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫びいたします(追記:2008年4月16日)
編集部おすすめ