中国の若者、中古品売買に熱中

中国最大の中古品取引プラットフォーム「閑魚」がこのほど発表した最新データによると、同プラットフォームでは毎日10億元(約210億円)以上の取引が行われており、若者1人が2023年に「閑魚」を通じて稼いだ金額は平均2723.5元(約5万7000円)になったという。中国では現在、ますます多くの若者が中古市場で「金脈探し」に熱中している。

「00後」(2000年代生まれ)の大学3年生、陳冬さんは撮影を趣味にしている。22年1月に同プラットフォームに登録して以来、これまでカメラやレンズ60台(本)余りを売買し、売却額は累計で2万9千元を超えるという。陳さんは「中古品取引によって新たなカメラやレンズを試し続けることができ、使わなくなっても売却できるため、大胆に購入できる」と、中古品取引プラットフォームが趣味を追求する上で良い支えになっていると語った。

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同プラットフォームによると、「95後」(1995~99年生まれ)のユーザー3千万人近くが23年に新たに登録した。現在のアクティブユーザー数は8300万人を超え、デザイナーズトイ、工芸文具、スポーツ・アウトドア関連製品、多肉植物、デジタル、ファッションなど数百ジャンルにわたる趣味関連商品1億5千万点がオンラインで取引され、そのうち45%が趣味に関連した取引となっている。

清華大学エネルギー環境経済研究所などの推計によると、中国の中古・遊休品市場の規模は22年に1兆5500億元となっており、25年には2倍の3兆元に拡大する可能性があるという。

(新華社海口)

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