世界初のエンボディドAIロボット専門店「Robot Mall」が8月8日、中国北京市で正式に開業した。中国では「4S店」と呼ばれる自動車ディーラーと同様、販売(Sale)から純正部品の提供(Sparepart)、アフターサービス(Service)、顧客満足度などの調査(Survey)までを一貫して手がける。
Robot Mallは北京経済技術開発区(北京亦荘)のロボット産業パークに位置し、4階建てで延べ床面積は4000平方メートル。店内では、国内40社以上のロボット企業が出展する100種類を超える製品を体験できる。北京人型ロボットイノベーションセンターの「天工」、優必選(UBTECH)の「Walker S」、宇樹科技(Unitree Robotics)の「G1」といった代表的な人型ロボットも含まれる。
中国政府は、ロボット産業を「中国製造」や「新質生産力(新しい質の生産力)」などの国家戦略の重点分野に据えている。なかでも人型ロボットは「AI+製造業」の新たな成長の柱と位置づけられ、2025年以降は重点プロジェクト化が進む。また、ChatGPTを始めとする大規模言語モデル(LLM)ブームに乗って、エンボディドAI分野への関心が高まり、スタートアップ企業の設立や資金調達が相次いでいる。
(36Kr Japan編集部)