中国オートバイ大手の浙江春風動力がこのほど発表した2025年6月中間決算は、売上高が前年同期比30.9%増の98億5500万元(約2070億円)、純利益は41.4%増の10億200万元(約210億円)、非経常項目を除く純利益は38.4%増の9億5100万元(約200億円)だった。「グローバル化、電動化、スマート化」戦略がけん引役となり、全地形対応車(ATV)、オートバイ、電動二輪車の三大事業がいずれも好調で、力強い成長の原動力を発揮した。

同社は1~6月も製品イノベーションと市場開拓、産業高度化を推進し、主要事業に各方面で力を入れ、電動化分野で大きな進展を遂げた。

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ATV事業は引き続き業界をリードし、販売台数は10万1800台、売上高は前年同期比34.0%増の47億3100万元(約990億円)となった。輸出額は業界全体の74.1%を占め、業界トップの地位を確かなものにした。

オートバイ事業は高品質路線を堅持し、国内・海外市場開拓を強化した。1~6月の販売台数は15万300台、売上高は33億4600万元(約700億円)だった。そのうち、国内市場では消費シーンの高度化に焦点を合わせ、排気量200cc以上のスクーターの国内販売台数は7万9100台、売上高は17.4%増の16億9700万元(約360億円)と、引き続き業界トップを維持した。

業績が最も伸びたのは電動二輪車事業で、傘下の電動バイクブランド「極核(ZEEHO)」が爆発的な成長を見せ、1~6月の販売台数は25万500台、売上高は7.5倍の8億7200万元(約180億円)となった。【新華社北京】

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