中国電子商取引(EC)大手のアリババグループは9月2日、独ボッシュとの戦略的パートナーシップを拡大し、AIとクラウドを軸にデジタルイノベーションの推進を加速すると発表した。両社はクラウド基盤の活用による企業運営効率の向上、AIによる製品・サービスの高度化、グローバルEC展開の強化を柱とする。
アリババの大規模言語モデル「Qwen」を活用し、ボッシュの自動車、産業、消費財領域の技術革新を支援する。特に自動車分野では、Qwenを用いたマルチモーダルモデルによるスマートコックピットの高度化や、自動運転のシーン認識精度向上を目指す。
さらに、両社はEC事業での協業も強化。ボッシュは中国市場での新製品投入に加え、アリババのグローバルEC基盤(Lazada、Miravia、AliExpress)を通じ、東南アジア、スペイン、ラテンアメリカへ販路を広げていく。
(36Kr Japan編集部)