(台北中央社)俳優のリン・イーション(林義雄、本名林正雄)さんが9日、死去した。89歳だった。
多数のドラマに出演し、近年では祖父役で存在感を発揮したことから“国民のおじいちゃん”として親しまれた。

遺族が10日までに明らかにした。

リンさんは台湾映画の名作「魯冰花」(1989年)での父親役で俳優としての地位を確立。近年は、台湾の万屋を舞台にしたドラマ「いつでも君を待っている」(用九柑仔店)や総統選に関わる人々を描いた「WAVE MAKERS ~選挙の人々~」(人選之人—造浪者)などで祖父役を演じ、人気を博した。かつてのインタビューでは「これまでは皆から『魯冰花』と言われてきたが、今は『おじいちゃん、おじいちゃん』と言われる。おじいちゃん役を演じ続けていかなければ」と語っていた。

2020年にはテレビ番組賞「第55回ゴールデン・ベル・アワード」(電視金鐘奨)で特別貢献賞を受賞した。

告別式は10月2日に台北市内で営まれる。

(洪素津/編集:名切千絵)
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