全米オープン 事前情報◇10日◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)>

ツアー初優勝を決めた日曜日の夜、堀川未来夢は米国に飛び立つはずだった。「間に合うはずもなく」と、優勝後のセレモニーなどを終えると、月曜の昼に関西空港に飛び、そこから一路カリフォルニア州のサンフランシスコへ。
入国審査などでたっぷり3時間かかり、「全米オープン」の会場に到着したのは午後の4時過ぎだった。
優勝を決めてウォーターシャワー…ってちょっと量多くない?
「流れはいいし、調子もいいし、今週も楽しみです」と話す26歳は、つい先週の国内メジャー「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」で初優勝を挙げたが、その2週前の全米オープン日本最終予選で本大会への出場を勝ち取ったばかりで、まさに勢いも上昇中だ。

先週までの日本ツアー賞金ランキング上位の資格で、7月の「全英オープン」への出場も決まり、忙しい2週間を送った堀川は、「いろいろ凝縮されていた」と、この慌ただしい期間を振り返った。

会場到着後は、大会の受付や練習ラウンドの申し込みなどを済ませ、早々にコースをあとにした。米屈指の名門・ペブルビーチの印象は、「よく知らなかった」と、周囲からの「スゴいコース」の言葉で、あらためて実感が沸くかも…。「ビーチとあるからビーチがあるのかな」との感想も、あすの練習ラウンドではその雄大な海岸沿いのコースに、印象も一変しそうだ。


米国での試合は初となるが、そこは特に気にとめない。「アジアンツアーにも出たことがありますし、もちろんスケールは違いますけど(笑)」と、自然体は変わらず。「もちろん予選通過を目標にして」と、日本でつかんだ流れを、全米の地で途切れさせることなく戦う構えだ。(文・高桑均)

■全米オープン初日の組み合わせ
■堀川未来夢が2mを沈めて見せた成長の証
■ショートゲーム重視の堀川未来夢 飛距離のハンデを埋めたのは?
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