同じことでも、言い方ひとつでとらえ方は大きく変わるもの。それが、高橋彩華が2日目に見せた猛チャージの支えとなったようだ。
同級生3人とドレス姿で仲良くピース!
「ベストスコアを更新できてよかったです」と会心のラウンド後、笑顔を見せた高橋。3番パー4で5mのバーディチャンスをねじ込むと、そこから奪った7つのバーディは最長でも3m以内を沈めたもの。「昨日はショットが曲がって大変でした」という課題を一日で修正し、ショット、パットともにさえわたる1日となった。
このビッグスコアの要因はどこにあるのか? 高橋は、こんな考え方の変化があったことを口にした。
「神経質でネガティブ」と自らの性格を評する。思い悩むと、とことん落ち込み、それがパット時に手が動かないなどの影響を及ぼしてきた。「去年から今年の前半戦はパターで苦しんで、思い出すだけでも泣けるくらい」。今季は開幕から9戦で8試合の予選落ちを喫するなど、状態が上がらなかった。
しかし、5月のメジャー今季初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で13位タイに入ると、徐々に上向きに。前述したニチレイレディスでの優勝争いなど、上位に顔を出す機会も多くなった。
だからこそ、気楽になれる言葉は大きな支えになる。「些細なことで自信はつく」ということにも気づき始めたという。それもあって、初優勝に向け3打差を追いかける明日も、「上は見ずに赤文字(アンダーパー)であがって、伸ばしたい」と気持ちを楽に臨むつもりだ。黄金世代10人目の優勝について「みんなと同じ位置に並びたいとは思います」というのも本音だが、考え方の変化が、初タイトルに高橋を近づける。
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