全米プロゴルフ選手権 初日◇6日◇TPC ハーディング・パーク(米国カリフォルニア州)◇7234ヤード・パー70>
やはり“メジャー男”の異名は伊達じゃなかった。大会3連覇を狙うブルックス・ケプカ(米国)が、4アンダーで首位と1打差の3位タイ発進。
大偉業達成に向け好スタートを切った。
メジャー男のスイングはインパクトがすごい!【連続写真】
2年前はタイガー・ウッズ(米国)に、そして昨年はダスティン・ジョンソン(米国)に2打差をつけ優勝した大会で、今年も躍動した。この2勝に加え2017、18年に連覇した「全米オープン」を含めメジャー通算4勝。「メジャー大会がある1週間はとても気持ち的に楽なんだ。今もすごく楽しい気分だよ」と、ビッグタイトルの雰囲気はやはり肌に合うようだ。
それはプレーにも表れている。
スタート直後の11番パー3では、ティショットをグリーン右のラフに外すと、その後2.5mほどのパーパットを決められずボギーが先に来た。ガタっと来てもおかしくないシーンだが、「すごくいいパットだった。読み間違いが入ることだってある。いいボールが打てていると感じられれば、何も問題はない」と意に介さず、その後、前半だけで4つのバーディを量産した。後半も1つ伸ばすと、納得の表情でクラブハウスへと戻った。
6月のツアー再開後は予選落ちが2度と、なかなか調子が上がらない時間も過ごした。
だが、そのうちの1試合の「3Mオープン」後に、スイング時の体重移動を見直し、修正した。すると先週の世界選手権シリーズ「WGC-フェデックス・セントジュード招待」で2位タイと復調。このいいムードを保ちながらTPCハーディング・パークの芝を踏むことができた。残り3日間でキーに挙げたプレーは、その気づきが結果として出る「アイアンショット」だ。
過去この大会でV3を達成したのは、前身のマッチプレー時代の1924年から4連覇を達成したウォルター・へーゲン(米国)のみ。現在の方式になってからは、まだ誰も成し遂げていない。
「昨年の全米オープンでは、いいプレーをしたけど達成することができなかった(結果は2位)。その事実が僕を掻き立てている。だからここで達成できたら特別なこと。4つあるメジャー大会では、ティを差す時、常に勝つことを考えているし、そのために時間を費やしている」。歴史に名を残す戦いへ、強い気持ちで立ち向かっていく。

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