<日本オープンゴルフ選手権 2日目◇16日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇7317ヤード・パー70>
日本一のゴルファーを決める「日本オープン」のリーダーボードに異変が起こっている。予選の2日間を終えて、上位5名のうち3名がアマチュアの大学生なのだ。
トータル5アンダーでトップに立ったのは、河本結の弟で日本体育大学3年の河本力。プロをも圧倒する飛距離を武器に、雨の初日も、晴れた2日目もスコアを伸ばした。
プロ金谷拓実の撮れたてドライバースイング【連続写真】
そして、トータル4アンダー-・2位タイには、東北福祉大学3年の杉原大河と、JGAナショナルチームメンバーで日本大学4年の桂川有人が続いている。同じく2位タイに、2年連続賞金王の今平周吾と、ツアー通算14勝の谷原秀人という実力者も名を連ねる。
今大会がプロデビュー戦となる注目の金谷拓実は、トータル1オーバー・19位タイ、ナショナルタイトルを渇望する石川遼はトータルイーブンパー・13位タイと、難コースに苦しみながらも好位置で予選を通過した。
勢いのある大学生たちが、1927年の第1回大会を制した赤星六郎以来のアマチュア優勝へと突き進むのか、それともプロたちが意地を見せるのか、面白い展開になってきた。

【2日目の主な選手のコメント】
■河本力(トータル5アンダー・単独首位)※アマチュア
「なかなかラフに入ると難しい。ティショットが半分以上フェアウェイにいっているので、それがバーディチャンスにつながっているのかなと思います。(明日以降は)毎日3アンダーの目標を達成できて、それに優勝が付いてきてくれると嬉しいけど、まだ日本オープンを獲れるような実力がまだ自分にあるかわからないし、トップ10に入れればいいです。(姉の河本結からは)昨日の練習が終わったあとに『楽しんでね』とだけLINEのメッセージが来ました」
■桂川有人(トータル4アンダー・2位タイ)※アマチュア
「今日の目標はオーバーパーを打たないことでした。最初はボギーが先行して2オーバーまでいってしまいましたけど、慌てることなく取り返そうと思っていたら、バーディがきてくれた。後半はボギーなくプレーできたことが明日につながると思います。
(上位にいるアマチュアは)みんな上手だということは分かっているので、お互い日本一を決める大会で優勝争いができているのは嬉しいです」
■今平周吾(トータル4アンダー・2位タイ)
「ショットがブレて、ピンポジションが難しくて、なかなかバーディチャンスにつけられなかった。悪いなかでも、しっかり耐えられたかなというラウンドでした。今の大学生はプロとほとんど変わらないぐらいのレベルになっていると思うので、すごいですけどそこまでは驚いていません。明日からが勝負だと思うので気を引き締めて頑張りたい。プロの意地を見せたいと思います」
■谷原秀人(トータル4アンダー・2位タイ)
「昨日は雨で飛距離が出なくて、コースが長く感じられました。でも今日は天気が良かったので、短いクラブでグリーンを狙うことができましたね。
日本オープンへの思いというのは誰しもが感じている大会だと思います。素晴らしいコースで開催されていることは楽しいですよね。明日はまた雨予報で、寒くて球が飛ばないと思うので、どれだけオーバーパーを抑えられるかだと思います」
■市原弘大(トータル3アンダー・6位タイ)
「昨日、今日とショートゲームが良かったけど、やっぱりフェアウェイからセカンドを打たないと、なかなかゲームを作れないと思うので、ティショットの重要性を感じますね。特に明日は雨予報だし、ラフに入れると大変だと思うので、しっかり戦えるように調整したい。(日本オープンは)毎年、出れば出るほど重みを感じてくるので、その重みに負けないように頑張りたいです」

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