<マスターズ 2日目◇13日◇オーガスタナショナルGC(米国ジージア州)◇7475ヤード・パー72>
ドイツ人のゴルファーとして初めてメジャーを制した男が、また一つ偉大な記録を達成した。1985、93年覇者のベルンハルト・ランガーがトータル3アンダーでホールアウト。
2000年にトミー・アーロン(米国)が記録した63歳1カ月を抜いて、63歳2カ月18日のマスターズ予選通過の最年長記録を樹立する。
初日の午後組に入っていたランガーは、悪天候の中断の影響によりホールアウトできず。8ホール残して2日目を迎えた。そんな長丁場の戦いにもレジェンドは屈しなかった。2日かかった第1ラウンドを「68」にまとめると、第2ラウンドもボギーが先行しながらも粘りのゴルフ。15、17番と終盤で2つのバーディを奪って記録達成にこぎつけた。

今大会の平均飛距離は266ヤードと距離には苦しむが、それでも正確性で勝負。ホールアウト後のインタビューでは「パー4のセカンドはほとんどハイブリッドかフェアウェイウッド」とコメント。「本当はそういう意図でデザインされていないだろうけど、うまくいった」と頬を緩ませた。
この大会では、87年大会の覇者で62歳のラリー・マイズ(米国)も奮闘。最終ホールでボギーを叩き、トータル1オーバーと予選突破はならなかったが、最後まで週末への可能性を残すプレーだった。ランガーはどこまで順位を上げられるのか。
史上初11月のマスターズでは、レジェンドたちの活躍にも注目が集まっている。