<JLPGA新人戦 加賀電子カップ 初日◇10日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県) ◇6488ヤード・パー72>
ルーキーナンバーワン決定戦の初日が終了。日本ツアーの本格参戦4シーズン目を迎えていたセキ・ユウティン(中国)が、首位と2打差の好スタートを切った。

18歳のときに中国ツアーで初優勝を挙げ、17年から主戦場を日本に移す。19年にプロテスト合格すると、QTで9位に入って出場権を獲得。今年は3度のトップ15入りも果たした。
今年はとくに飛距離アップに重点を置き、コロナ禍で試合が行えなかった期間もトレーニングに取り組んできた。拠点を置く滋賀県で準備を重ね、開幕前に平均飛距離は30ヤードアップして250ヤード。
「すごく自信が出た1年。
アース・モンダミンカップで飛距離がだいぶ伸びて、そこが一番うれしい。(今日の)最後は落ちたけど、どう飛ぶか探せてうれしい」と、新たな武器を実戦で試している。
レギュラーシーズンが終わったあとも、さらにパワーアップを目指してススイング調整や上半身強化に取り組んできた。この日は寒さと緊張感から、「練習のようなスイングは50%くらいしかできませんでした」とまずまずだが、それでも首位と2打差の1アンダー・3位タイ。明日は真価を発揮して、2020年を優勝で締めくくりたいところだ。