かつての賞金女王がまもなく復活しそうな気配だ。大会初日をボギーフリーの3バーディ、「68」で回り9位タイにつけたイ・ボミ(韓国)。
ティショットも持ち味のアイアンショットも戻りつつある。コロナの影響でオフのあいだは十分な練習ができなかったこともあって、いまはかつてのスイングを取り戻す過程だが、「ぜんぶよくなってきている」と手ごたえを感じるまでに到達した。
いまはコーチに師事せず、ひとりで暗中模索。そこに絶頂期から帯同するトレーナーらも加わり、いいときのスイングを取り戻すことに集中する。具体的には、手打ちの矯正だ。
「成績も気になるけど」と前置きしつつ、「スイングがよくなれば成績もよくなると思って、いまはスイングのこと(が最も大事)です」と、先を考えて地道に取り組む姿勢。石川遼、渋野日向子らのバッグも担ぐ佐藤賢和キャディからのアドバイスもあって、17番のパー3対策として急きょ6番UTを準備するなど、チーム一丸となってボミ復活の時に向け進んでいる。
仲のいいイ・ナリ(韓国)からは本を譲り受け「頑張ってもできないときがあると書いてあって、ちょっと気持ちが楽になりました」と、チーム外の周囲のサポートも力になっている。