全米オープン 3日目◇19日◇トリーパインズGCサウスC(米カリフォルニア州)◇7652ヤード・パー71>
5月9日の母の日に1年半ぶりの米ツアー19勝目を挙げたローリー・マキロイ(北アイルランド)が、20日の父の日Vにも大きく近づいた。大会3日目に4つスコアを伸ばし、トータル3アンダーの4位タイ。
2011年以来の大会2勝目、14年の「全米プロゴルフ選手権」以来のメジャー5勝目に向け、自信を見せている。
やっぱり似ている!?マキロイと笹生優花のスイング各ポジション完全比較
停滞した2日目から戦略を変えて臨んだムービングデー。「グリーンのセンターを狙うという全米オープンの戦い方を意識した。きのうはそれができずにピンを狙ってショートサイドに外しボギーという場面があった。センターに乗せて入ればいいし、入らなくても次に進むだけ」。世界一のガマン比べで、あらためてその戦い方を思い出した。

12番ではティショットを曲げ、グリーンも捉えることができずにピンチを迎えたが、ラフからの20ヤードをチップインしバーディ。15番ではティショットを曲げてペナルティエリアにつかまったが、ボギーでしのいだ。「しばらくぶりのいいラウンドだった」と、かつての世界ナンバー1プレーヤーには運も味方した。
19年には年間4勝を挙げながら、その後はスランプに陥った。昨年はブライソン・デシャンボー(米国)の飛距離アップに影響を受け、パワーアップを求めたあまり、スイングを壊した。そんな不振から脱却し勝利を果たした21年。
完全復活を果たすメジャー優勝が目の前に迫っている。
「久しぶりにメジャーで勝ちを意識する位置にいる」。15年以降もトップ10に12回入ってきたメジャーだが、優勝を争った感覚よりも、結果的にトップ10に入った感覚が強い。勝ちを意識して臨む最終ラウンドは、昨年父になったマキロイにとって、そして家族にとって大きな意味を持つ1日になる。


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