<JLPGA最終プロテスト 2日目◇23日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6337ヤード・パー72>
4月の「オーガスタナショナル女子アマチュア」にも出場し、プロトーナメントでの優勝争いも経験済みの上野菜々子が、4バーディ・1ボギーの「69」で回り、初日のトップタイから順位を落としたものの、トータル9アンダーの2位タイで折り返した。
上野菜々子、仲良しの安田祐香と2ショット
出だしの1番を3パットボギーとすると2番では3メートルのチャンスを外した。
3番で2.5メートルのパーパットを決めると、4番でバーディ。ところがここからは停滞した。「チャンスを外す場面が多かったので気分も下がりかけていた」。
この日初バーディで立ち直ったかに見えたが、8番まではパーの連続。「思うようなパッティングストロークができなかった」。そんな苦しい時間帯を振り払ってくれたのが、キャディの「順目のラインを深く読み過ぎている」という言葉と、同伴競技者で同い年の後藤未有からかけられたひと言だった。

「9番で後藤選手から『何さっきから外してんの? 早く入れてよ』って言われて(笑)。背中を押してもらったかたちで感謝しています」と、二人からの言葉で奮起。ハーフターン時にエネルギーチャージを行うと、10番でバーディ。後半だけで3つ伸ばし、スコアを3つ伸ばして一日を終えた。
これで2回目の最終プロテスト。戦い方はわかっている。
今回も「パー5でしっかりバーディを獲るのと、安全を心がけて」と、ここまでは危なげなくスコアをまとめてきた。「ほかのお二方はわからないんですけど、私自身はあんまりプロテストという実感もなく、楽しくいい雰囲気でやれています」と、メンタル面でも問題なし。ホテル近くの日本庭園の写真を撮るなど、心の余裕がリラックス状態を生んでいる。
これで日程の半分を終え、合格圏内の20位タイは大きく上回っている。それでも慢心などはもちろんなし。「あした、あさってにならないと分からない感情がある。
その時々で自分と会話しながら。緊張して固まったりもあるので、しっかり対応できれば」。警戒をしつつも、好調キープで合格へとひた走る。

■JLPGA最終プロテスト 2日目の成績
■JLPGA最終プロテスト 3日目の組み合わせ
■上野菜々子ってどんな選手? プロフィールと戦績
■上野菜々子、2度目のプロテスト前に何を思った?
■渋野は? KPMG全米女子プロゴルフ選手権 初日の組み合わせ