ウェッジ部門では3月に発売されたボーケイの『SM9』が好調なセールスを見せており、発売から5週連続でトップ。2位には昨年12月に発売されたフォーティーン『DJ-5』が続いている。
注目は3位のクリーブランド『RTX ジップコア』。このモデルは2020年9月に発売されて、約1年半以上にわたり、売り上げ上位をキープしている。その要因についてヴィクトリアゴルフ湘南台店の若尾裕さんに話を聞いた。
ウェッジは4本体制 松山英樹のクラブセッティング【写真】
「1年半のロングセラーというか、クリーブランドのウェッジは10年、20年以上前から安定して人気がありますね。50、60代のゴルファーになると名器『588』を使っていた人も多いので、昔からクリーブランドのウェッジを評価している人が多いです」
―松山英樹もクリーブランドのウェッジを使っていますが、その影響は?
「松山選手が使っているのはフォージドタイプのものですし、そもそもウェッジはドライバーやアイアンなどに比べると人気プロの影響は少ないと思います。むしろ、自分の感覚や距離感を出せるウェッジを求めるので、今使用しているウェッジの新シリーズに乗り換えたり、昔使っていたウェッジの新しいモデルが発売したからという理由で購入する方がすごく多いです。
クリーブランドのウェッジがロングセラーになるのも、その影響が大きいと思います」
―ウェッジも試打をして購入する人が多い?
「ドライバーなどに比べるとお店で試打をする人はかなり少ないです。ドライバーはお店で2、3モデルを打ち比べてから、結果が良かったものを購入するパターンが多いですが、ウェッジの場合は最初から購入するモデルを決めて来店されます。クリーブランドに関しては圧倒的に56度を指名買いする人が多いです」
クリーブランドの初代『TA(ツアーアクション)588』が発売されたのは1988年のこと。このウェッジはティアドロップ型ウェッジの元祖でもあり、タイガー・ウッズ(米国)も長く使っていた。最新モデルの『RTX ジップコア』も顔はまさにティアドロップ型であり、往年の名器を継承していることも人気の要因なのだろう。
■ウェッジ売り上げランキングトップ3
1位 タイトリスト ボーケイデザインSM9
2位 フォーティーン DJ-5
3位 クリーブランド RTX ジップコア
※データ提供/矢野経済研究所

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