<ノジマチャンピオンカップ 初日◇21日◇箱根カントリー倶楽部(神奈川県)◇7036ヤード・パー72>
国内シニアツアー第2戦の「ノジマチャンピオンカップ」の第1ラウンドが行われ、開幕戦でシニア初優勝を遂げた塚田好宣が2イーグル・5バーディ・1ボギーの8アンダー、「64」で回り、単独首位に立った。
昨年の塚田好宣のドライバー連続写真【正面】
開幕戦からの好調は続いている。
「全部の調子がいい。ここまでのスコアは予想していなかったけど、60台のスコアは出せるかなと思っていました」と想定外のビッグスコアとなったが、オフの取り組みの成果といえる。
「ダウンスイングで体がスライドするクセがあったので、その場で回るイメージでバランスよく振るようにしたらショットが安定しました」。これまでの塚田は、両足の外側に体重がかかる感覚でスライドしながら大きめのドローボールを打っていたが、両足の内側で体重を支えるように変えた。その結果、ミート率が上がり、ほぼストレートのボールが打てるようになった。
レギュラーツアー時代は、屈指の飛ばし屋として名を馳せていたが、ここ数年は年齢とともに振れなくなっていた。
「トレーニングもしましたが、ボールが曲がらないのでしっかり振れています。昔のような感覚で振れるので300ヤード近く飛びます」。オフの取り組みにより、ヘッドスピードは48~49m/sを出せるようになった。
一念発起したのは、昨年出場して8位タイに入った全英シニアオープンでの経験だ。「回りの海外の選手はみんな飛ぶんですよ。僕はほとんどセカンドオナーでした。
向こうの選手はうまいし、あのレベルに追いつきたいなと思っています」。20~30ヤード置いて行かれることも珍しくなかったという。学生時代に米国や豪州で過ごし、プロ転向後もアジアンツアーを転戦するなど海外志向の強い塚田は、シニアになっても海外を見据えている。海外のシニア大会で戦うために、かつての振り感を取り戻した。
シニア4年目にして初優勝を遂げ、2戦連続の優勝がかかる。「相手がいるから難しいですけど、優勝争いの場にいられるのはうれしいですね。
優勝を意識しながら自分がどういうプレーができるか楽しみです」。海外に行く前に国内シニアで結果を出し続けて自信を深める構えだ。(文・小高拓)


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