「プロになって初めてアイアンのシャフトをカーボンにしました」。59歳の清水洋一は、今季から投入するカーボンシャフトの助けもあり、7バーディ・ボギーなしの「65」の7アンダーで回り、首位と1打差の2位タイ発進。
これが“ラウネ”
好プレーに舌も滑らかで、「あと3つぐらい伸ばせましたよ」と白い歯を見せた清水。もともとショットメーカーではあるが、この日はショットで好機を演出し続けて7バーディ。ほかにも3~4メートルのバーディチャンスは何度もあったという。
「クラブとかのお陰とかもありますし、自分の思うような球が打てています」とドライバーはテーラーメイド『ステルス』と最新モデルで、アイアンのシャフトには今月発売になったばかりのグラファイトデザイン『Rシリーズ ラウネ』を投入したことが奏功している。
アイアンのシャフトはこれまで何度かカーボン製のモノをテストしたことがあったが、実戦投入には至らなかった。
グラファイトデザインの新商品『ラウネ』は、カーボンの設計自由度を活かしてハイブリッド、アイアン、ウェッジに合わせて性能を変えている。ハイブリットやロングアイアンはボールを上がりやすく、ショートアイアンやウェッジはしなり戻りをやや抑えてコントロール重視にしている。もともとはアマチュアのボールが上がりにくい人向けに作られたモデルだが、清水を始め、シニアでは加瀬秀樹、秋葉真一らが使用しており、開幕戦優勝を遂げた塚田好宣も今週から投入している。レギュラーツアーでも永野竜太郎らが使用しており、シニアを中心にツアープロの流行の兆しを見せている。
2013年にシニア入りした清水は、17年の賞金ランキング5位が最高で毎年賞金シードを保持している。前週の練習ラウンドでハーフ7バーディを奪うなど、今年はコースとの相性もいい。「ショットはいいので、最終的にはパッティング次第だと思います。10年目、勝ちたいですよね」。人生初のカーボンシャフトとともに、シニア初優勝を狙いにいく。(文・小高拓)
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