<マイナビネクストヒロインゴルフツアー◇第5戦Sanrio Smile Golf Tournament 事前◇1 日◇グリッサンドゴルフクラブ(6453ヤード・パー72)>
将来ツアーで活躍することを目指す若手女子ゴルファーが経験を積むための場を提供するトーナメントとして、2019年に始まったマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(以下MNGT)。22年は年間12試合を開催する予定で、あす2日に第5戦Sanrio Smile Golf Tournamentがグリッサンドゴルフクラブ(千葉県)で行われる。

ファン投票1位の高原花奈【写真】
前大会Sky Hybrid Ladies Cup(5月27日、セントクリークゴルフクラブ)で一時単独首位に立ち、初優勝目前にまで迫った鈴木愛佳子に今大会は注目したい。鈴木はこれまでの4試合すべてに出場し、成績による獲得ポイントを順位をつけるマイナビポイントランキングで3位につけている実力者だ。
「Sky Hybrid Ladies Cupでは初めての単独トップでした。いつもは追う立場なので、緊張していたのかもしれません。ショットの調子があまりよくなかったので、チャンスを待つ意識で回っていました。悔しい気持ちでいっぱいです」と、鈴木。

ショットの調子がよくなかったとはいうが、「やはりパッティングをもっとよくしないといけない」と反省をする。ショットがよくなければよくないなりに、パターでカバーをしたいという気持ちだ。
「後半14番の3パットで自滅しただけに、今大会に向けてパッティングの練習を重点的にしました。アウトに上げてカットに振ってしまうクセがあるので、打ち出しを意識して練習しています」
具体的にはボールの後方にティを置いて、それを目印にアウトに上げないよう気をつけてストロークしているという。そして「おなかに力を入れて、手で打たない」ことを心がける。これはパッティングもショットも同様。

「今大会のグリッサンドゴルフクラブはグリーンが見た目よりも遅い印象の仕上がりなので、しっかりと打ち切ることを念頭に置いて臨みます。あと、長めのパー4がふたつ三つあるので、そこでボギーを叩いてもしっかりバーディで取り返しアンダーパーを狙っていきます」
鈴木のドライバーの飛距離は220ヤード。距離が出ないぶん、パーをセーブしてタイプだという。だが今大会ではボギーを覚悟して、攻めの姿勢でバーディを狙っていく作戦。そのためのパッティング向上でもある。あすの本戦、鈴木は最終組10時15分スタート。
今季第1戦で初優勝を遂げた中野なゆ、第2戦で初優勝を遂げ第3戦でも優勝した和久井麻由、昨季MNGTで一勝を遂げている政田夢乃とのラウンドだ。鈴木が自分のゴルフに徹して初優勝を遂げることができるか、興味は尽きない。(文・河合昌浩)


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