<トヨタジュニアゴルフワールドカップ Supporrted by JAL 初日◇12日◇中京ゴルフ倶楽部・石野コース(男子6,843ヤード・パー71 女子6,130ヤード・パー72)>
ジュニア・ナショナルチーム世界一決定戦「トヨタジュニアゴルフワールドカップ Supporrted by JAL」が愛知県にある中京ゴルフ倶楽部・石野コースで開幕。2015年以来の優勝を狙う日本チームは、男子がチームスコア5アンダーで3位。
優勝大本命の女子チームはチームスコア8アンダーで2位に4打差をつけて首位スタートを決めた。

日本男子は、スペインがチームスコア10アンダーで飛び出す中、懸命に食らいついた。チームのエース格である中島啓太(代々木高3年)が4バーディ・ノーボギーの「67」でチームをけん引。最年少の久常涼(岡山県作陽高1年)が3アンダーで続いてチームスコアを押し上げた。鈴木晃祐(西武台千葉高3年)、小寺大佑(大阪学院大高2年)がそれぞれ2オーバーと苦しんでスコアを落としたが、中島は「5打差はチームスコアなら届かない差ではない」とチームを鼓舞した。
個人では全体4位タイのスコアをマークした中島は、海外の強豪と回る国際大会でレベルアップした姿を見せつけた。
昨年の「日本アマ」で2位、今年1月には「オーストラリア・アマ」を制するなど、今後の躍進が期待される大器は、飛距離アップを求めて、今季は精力的にトレーニングに励んでいる。
週3日のトレーニングに加え、ジム以外でも瞬発力向上を求めてダッシュメニューを行うなど、体に手を入れない日はないという。今大会はYONEXが日本チームのウエアを提供しているが、トレーニングの成果で採寸時から大きくパンプアップした影響でウエアがどこか窮屈そう。特に太ももは筋肉が浮き上がるほどに“パッツパツ”で、「3キロ増えて73キロになりましたけど…キツイんですよね」と苦笑いだ。
だが、その成果は確実に表れている。チームのプロフィールにはドライバー平均飛距離270ヤードと記載されているが、日曜日に行われたアトラクションのドラコン大会では299ヤードを飛ばして全体の8位タイ。
飛距離が伸びた影響で、「逆に100ヤード以内が手で合わせる感じで打ってしまっている」と語るなど、伸び盛りの17歳は自身の想像以上のスピードで進化を続けている。
大きく成長中の肉体に加え、物静かだが物おじしない性格。「(国際大会は)楽しい。もともとニュージーランドの選手たちと仲は良かったけど、今回はタイのチームとも仲良くなりました。(タイも上位だし)良い戦いができれば」。将来を期待される日本の若きエースの言葉が頼もしかった。

【男子初日結果】
1位:スペイン(-10)
2位:韓国(-8)
3位:日本(-5)
4位T:デンマーク(-3)
4位T:タイ(-3)
※個人結果
4位T:中島啓太(-4)
7位T:久常涼(-3)
35位T:鈴木晃祐(+2)
35位T:小寺大佑(+2)
【女子初日結果】
1位:日本(-8)
2位:韓国(-4)
3位:カナダ(-2)
4位:スウェーデン(-1)
5位:ニュージーランド(E)
※個人結果
1位T:西村優菜(-4)
1位T:古江彩佳(-4)
4位T:安田祐香(-2)
※男子は各チーム4人中上位3人のスコアの合計、女子は各チーム上位2人の合計で争われる。


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