NTTグループ2社、「従業員参加型エコアクションチャレンジ」を開催 13企業1,348名が参加し約15トンのCO2を削減
NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)とNTTコムウェアは、環境省が推進する「デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)」の一環として、従業員一人ひとりのエコアクション(※)から脱炭素活動を加速させる「従業員参加型エコアクションチャレンジ」を開催した。

同取り組みには業界を超えた全13企業1,348名が21日間参加。
その成果として、約3万回のエコアクションが実践され、約15トンのCO2削減を達成したことに加え、参加した従業員の約8割が環境意識の向上を実感したとのことだ。

同取り組みにおいて、NTT Comは従業員の環境行動変容を支援する人材育成プログラム「Green Program for Employee」を提供しエコアクションを可視化、NTTコムウェアは参加企業の環境行動データを集計・分析する「低炭素アクションアグリゲーター(以下、Stats)」を開発し企業へのフィードバックや対外発信を支援したという。

■取り組みの概要と成果

●概要
内容
「Green Program for Employee」と「Stats」を活用し、環境省が推進する「デコ活」の一環として開催。脱炭素社会の実現をめざし、取り組みの趣旨に賛同した企業13社の従業員がエコアクションを実践した。

実施期間:7月25日~10月18日の期間中、参加企業が任意に定める21日間

実施者:参加企業の従業員

実施内容:「Green Program for Employee」を利用しエコアクションを実践

参加企業:従業員の環境配慮行動を促進し脱炭素社会の実現を目指す下記13社(五十音順)
IHI/アサヒグループジャパン/カルビー/清水建設/セブン&アイ・ホールディングス/そごう・西武/東急不動産ホールディングス/東京海上日動火災保険/八十二銀行/パナソニックホールディングス/ライオン/YKK AP/他1社

●成果
全体取り組み人数:1,348人

エコアクション回数:29,769回

CO2削減量:14,928.9キログラム(約15トン、杉の木約1,700本が1年間に吸収するCO2量)

従業員向けアンケート結果
<環境への知識・関心が高まった>約77%
<環境負荷低減に貢献している実感が得られた>約70%
<環境に優しい行動に取り組めた>約63%
<会社への帰属意識が高まった>約61%

集計データの考察
・「エアコンの節電」、「洗濯後の自然乾燥」などは、業種を問わず共通してエコアクション実施回数が多く、取り組みやすいエコアクションであった。生活の中で取り組みやすい環境行動を従業員へ提示していくことがエコアクション実施を促進させる可能性がある。

・家電メーカーは「再生可能エネルギー」の採用割合が高く、食品メーカーは「食事配慮」に関するエコアクション実施率が高いなど、企業が展開する事業との間で一部相関が見られた。


・「リモートワークの実施」や「再配達回数の削減」については、実施回数は多くないがCO2削減量が多いことが分かり、企業および個人の工夫や意識により今後さらにCO2削減に貢献できる可能性がある。

「Stats」による全13社の取り組み集計/従業員アンケートより「環境への知識・関心」に関する回答

■今後の取り組み

今後は、同取り組みの趣旨である「従業員の環境意識の向上・環境行動の促進」「社会における行動変容ムーブメントの醸成」の継続に加えて、参加企業同士が連携した「環境領域における新たな価値の共創」を軸に、コンソーシアムの立ち上げを予定。

コンソーシアムでは、脱炭素活動に意欲的な企業と共に企業同士の交流会や有識者セミナーなどの開催を通じて、企業の従業員を起点とした環境行動変容を促進するとのことだ。また、この活動をより多くの企業へ拡大し、脱炭素社会の実現につなげることを目指すとしている。

(※)CO2排出の削減につながる行動