約半数が退職手続きや交渉に不安あり 退職経験者の約8割はスムーズに退職できた一方、「揉めた」「退職の話を無視された」などの声も
ワークポートは、全国のビジネスパーソンを対象に「退職時のトラブル」についてアンケート調査を実施し、結果炉公表した。

■【退職の実態】82.6%の人が退職経験あり。
引き止めなどで退職できなかった人は3.9%

近年、退職時のトラブルなどを理由とした「退職代行」の利用が話題になっているが、実際に退職時の対応に悩んだ人はどれぐらいいるのか、具体的にどのような問題で悩んでいるのか、実態を調査。

はじめに、対象者全員に退職を経験したことはあるか聞いたところ、82.6%が「退職した」と回答し、「退職しようとしたができなかった」とする人は3.9%となった。

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退職経験はあるか退職しようとしたができなかったと回答した人にその理由を聞いたところ、主に「会社から引き止められたため」(20代・女性・接客販売)、「転職先が決まらなかったため」(40代・男性・営業)などの意見が挙がったとのことだ。

■【退職の経験】約8割が「スムーズに退職できた」一方、「引き止めにあい揉めた」人も

次に、退職を経験したとする人にスムーズに退職できたか聞いたところ、「かなりそう思う」37.2%、「ややそう思う」43.9%と、合わせて81.1%がスムーズに退職できたと思うと回答。

一方、「あまりそう思わない」、「まったくそう思わない」は合わせて18.9%。

約半数が退職手続きや交渉に不安あり 退職経験者の約8割はスムーズに退職できた一方、「揉めた」「退職の話を無視された」などの声も
スムーズに退職できたかスムーズに退職できなかったとする人にその理由を聞いたところ、「粘り強く引き止められたため」(30代・男性・製造)、「人が少なく引き継ぎに時間を要したため」(30代・女性・事務)などの意見が多く挙がり、それにより退職時期が遅れたという人も少なくない結果となった。

【スムーズに退職できなかった理由(一部抜粋)】
・「引き止めにあい揉めたため」(20代・女性・医療福祉介護)
・「上司に退職の話を無視されたり、はぐらかされたりしたため」(40代・女性・企画マーケティング)
・「退職願を受理してもらえなかったため」(40代・男性・クリエイター)
・「業務の引き継ぎや後任の人員確保、育成に時間がかかったため」(20代・男性・コールセンター)
・「繁忙期と重なり退職日を引き伸ばされたため」(20代・女性・接客販売)

■【退職への不安】今の勤務先で退職手続きや退職交渉に関する不安が「ある」47.7%

最後に、対象者全員に今後実際に転職する場合、今の勤務先に対して「退職手続き」や「退職交渉」に関する不安があるか聞いたところ、「かなりある」「ややある」と回答した人は合わせて47.7%という結果に。

約半数が退職手続きや交渉に不安あり 退職経験者の約8割はスムーズに退職できた一方、「揉めた」「退職の話を無視された」などの声も
今の勤務先で退職手続きや退職交渉に関する不安はあるか今後の退職に関する不安があると回答した人に具体的な懸念点を聞いたところ、「引き止めへの対応や退職時の事務手続き」(20代・男性・システムエンジニア)、「退職時期・引き継ぐ人の不足」(40代・男性・管理)など、主に引き止め・退職手続き・スケジュール・引き継ぎなどに不安を感じていることがわかった。

また、「退職時の嫌がらせ」(30代・男性・営業)、「態度が豹変すること」(40代・男性・製造)など、ヤメハラを不安視する声も寄せられたとのことだ。

【調査概要】
調査内容:退職時のトラブルに関する実態について
調査機関:自社調査
調査対象:当社を利用している全国のビジネスパーソン(20代~40代・男女)
有効回答:719人
調査期間:2024年5月28日~6月4日
調査方法:インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合あり。

<参考>
ワークポート『退職時のトラブル
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