給与デジタル払いサービス「au PAY 給与受取」提供開始 KDDIグループ一部で先行導入へ
auペイメントは、資金移動業者の口座への賃金支払いに対応する資金移動業者として、厚生労働大臣の指定を受けたと発表した。これに伴い、スマートフォン決済「au PAY」で給与を受け取ることができる給与デジタル払いサービス「au PAY 給与受取」を開始したという。


「au PAY 給与受取」は、事業者が導入することで、従来の現金や金融機関口座への給与支払いに加え、au PAY 給与残高への支払いが可能となる仕組み。対象となるのは、本人確認済みのau PAY利用者とのことだ。

KDDI、auフィナンシャルホールディングス、auじぶん銀行などを含むKDDIグループ各社は、2025年5月以降に支払う給与から、希望する従業員を対象にau PAY 給与受取を順次導入するとしている。

au PAY 給与受取は、「仮想口座方式」と「Bチャージ方式」の2方式に対応している。仮想口座方式では、従業員ごとに発行された入金専用口座を通じて給与がチャージされる。一方、Bチャージ方式では、au PAY会員番号を指定することで、直接給与残高にチャージする形式である。

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au PAY 給与受取の実施方式イメージ導入には、労使協定の締結および従業員の個別同意が必要であり、事業者はauペイメントへの申し込み手続きを行う必要があるとのことだ。

また、給与チャージ上限は10万円に設定されており、超過分はあらかじめ設定した本人名義の金融機関口座に無料で自動送金される。au PAY残高全体の上限は、これまで通り100万円に据え置かれる。

auペイメントは今後、すべてのau PAY利用者へのサービス提供に向けた準備を進めており、受付開始の際には改めて案内を行う予定としている。
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