住友化学グループとT2、自動運転トラックによる幹線輸送を実証 持続可能な物流を目指す
住友化学、住化ロジスティクス、T2の3社は、7月より関東から関西までの高速道路一部区間で、自動運転トラックによる幹線輸送(※1)の実証を開始すると発表した。

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住友化学グループとT2ら、自動運転トラックによる幹線輸送の実証開始へドライバー不足が深刻化する中で、同実証では、住友化学グループが生産する複数の化学品を対象に、T2が開発したレベル2(※2)自動運転トラックを使用。
関東から関西までの高速道路一部区間を幹線輸送することで、安全性や環境配慮が特に求められる化学業界において、サステナブルな物流オペレーションの構築可能性を検証するという。

また、CO2排出量の削減に向け、カーボンニュートラル燃料を使用。2026年度から企業ごとのCO2排出量に枠を設け、企業間で過不足を取引する「排出量取引制度」が本格化するにあたり、自動運転分野でどこまで貢献できるかを確認していくという。

3社は、同実証の結果を踏まえて、T2が2027年より開始するレベル4(※3)自動運転トラックの実現に向けて連携を強化。また、カーボンニュートラル燃料のうち、廃食油を主原料とする次世代の軽油代替燃料として期待される「リニューアブルディーゼル」を使用した輸送の実現も目指すとしている。

■実証概要

時期
7月から

場所
関東から関西までの高速道路上の一部区間(約500km)にて実施
<行程>住友化学千葉事業所(千葉県袖ケ浦市)→大阪地区 中継拠点

役割
・住友化学:積載貨物の提供
・SLC:化学品等の輸送オペレーションの提供
・T2:全体マネジメント、実験用車両の提供

積載
化学品等

検証内容(すべての実証はドライバーが乗車し、レベル2相当で実施)
・貨物を積載した幹線輸送における自動運転の走行ルートおよび走行リードタイム検証
・想定したオペレーションパターンの有効性検証
・カーボンニュートラル燃料を用いた輸送の有効性検証

(※1)工場で生産された商品を全国の配送拠点に主要な輸送ネットワークを通じて効率的に運ぶこと
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