
大企業のAIエージェント活用に関する実態調査
■生成AIを活用している大企業の業種、「ソフトウェア・情報サービス業」が19.8%で最多
まず、業務で生成AIを活用している大企業の会社員に勤め先の業種(複数回答)(n=429)を質問したところ、「ソフトウェア・情報サービス業」が19.8%、「製造業」が18.2%、「電気・ガス・熱供給・水道業」が9.6%となった。
■回答者の職種、「情報システム」「営業」「人事」など
続けて職種(複数回答)(n=429)も質問したところ、「情報システム」が21.4%、「営業」が18.6%、「人事」が16.1%という結果に。
■「AIエージェント」の認知度は89.0%
「「AIエージェント」について知っているか」(n=429)と質問したところ、「知っていて詳しく説明できる」が28.4%、「知っていてなんとなく説明できる」が33.8%、「言葉だけなら聞いたことがある」が26.8%となった。
■大企業の73.1%が、AIエージェントを利用
「勤めている会社における「AIエージェント」の浸透度合い」(n=429)を質問したところ、「30%~50%未満が日常的に利用している」は22.1%、「50%~80%未満が日常的に利用している」は18.6%となった。
■51.0%が、「コスト削減」に関する経営戦略・事業戦略の策定・実行にAIエージェントを活用
浸透度合いにおける質問で、「全く利用していない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「「AIエージェント」を活用して、どのような経営戦略・事業戦略の策定・実行に役立てているか(複数回答)」(n=314)と質問。その結果、「コスト削減」が51.0%、「新規事業創出」が38.5%、「リスク管理」が36.9%という回答となった。

■81.9%が、業務でAIエージェントを活用した経験あり
また、浸透度合いにおける質問で「全く利用していない」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「業務で「AIエージェント」を活用したことがあるか」(n=314)と質問。その結果、「頻繁に活用している」が24.5%、「限られた業務範囲で活用している」が36.1%、「試験的に活用している」が21.3%という回答が得られた。

■AIエージェントの活用用途、「データ分析・レポート作成」が57.2%で最多
「業務で「AIエージェント」を活用したことがあるか」という質問で「頻繁に活用している」「限られた業務範囲で活用している」「試験的に活用している」と回答した人に、「「AIエージェント」をどのような用途で活用しているか(複数回答)」(n=257)と質問。最も多かったのは「データ分析・レポート作成(業界動向調査・市場分析含む)」で57.2%、次いで「文書作成・要約・校正(メール・レポート・議事録・プレゼン資料など)」が51.4%と続く。

■約9割が、AIエージェントの活用に課題を実感
さらに、業務で「AIエージェント」を「頻繁に活用している」「限られた業務範囲で活用している」「試験的に活用している」と回答した人に、「「AIエージェント」を活用する上で課題を感じるか」(n=257)と質問したところ、「非常に感じる」が30.7%、「やや感じる」が59.1%となった。
■課題トップ3は、「機密情報や個人情報の取り扱いが不安」「思ったような回答が得られない」「効果的な使い方・指示の出し方がわからない」
「AIエージェント」を活用する上で課題を「非常に感じる」「やや感じる」と回答した人に、「AIエージェント」を活用する上で、具体的にどのような課題を感じているか(複数回答)」(n=231)と質問。その結果、最も多かったのは「機密情報や個人情報の取り扱いが不安」で55.0%。次いで「思ったような回答が得られない」が46.3%、「効果的な使い方・指示の出し方がわからない」が41.6%という回答となった。

■90.2%が、AIエージェントを活用することで、「自身のパフォーマンスが向上できている」と回答
また、業務で「AIエージェント」を「頻繁に活用している」「限られた業務範囲で活用している」「試験的に活用している」と回答した人に、「「AIエージェント」を活用することで、自身のパフォーマンスが向上できていると感じるか」(n=257)と質問。その結果、「非常にそう感じる」が33.1%、「ややそう感じる」が57.1%となった。

■今後のAIエージェント活用における課題、第1位「社内にAI活用に関する知識やノウハウが不足している」
「今後、業務上で「AIエージェント」を導入・活用していく/さらに促進していくにあたり、どのような課題やハードルを感じてるか(複数回答)」(n=429)と質問したところ、「社内にAI活用に関する知識やノウハウが不足している」が最も多く35.4%。次いで「既存システムやツールとの連携が難しい」が33.1%、「AIの専門知識を持つ人材の確保が難しい」が30.5%と続く。

調査名称:大企業のAIエージェント活用に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年3月19日~同年3月20日
有効回答:生成AIを業務で活用している大企業(従業員数1,000名以上)の会社員429名
<参考>