離職中の女性、約4割が「フルタイム復帰は難しい」 収入以外の働く理由は「社会とつながりを感じる」から
うるるは、女性の働き方と生活のバランスに関するプロジェクト「はたらく私の『じぶん配分』白書」のコンテンツ第2弾公開にあわせ、「女性の『就労と時間配分』実態調査」を実施し、結果を公表した。

■<キャリア断絶期間>:退職・休職後、4人に1人(24.1%)が「現在も継続的な仕事には就いていない」と回答。

「退職・休職(産休・育休を含む)してから次に働き始めるまで、どれくらいの期間、継続的な仕事に就いていないか」という質問に対して、最も多かった回答は「現在も継続的な仕事には就いていない」(24.1%)となった。

次いで「1年以上~2年未満」(16.5%)、「3年以上」(15.7%)、「6カ月以上~1年未満」(15.5%)と続く。⼀方で「3カ月未満」は11.1%にとどまり、短期で復職する人は少数派という結果に。

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退職・休職(産休・育休を含む)してから次に働き始めるまで、どれくらいの期間、継続的な仕事に就いていないか

■<断絶期間の心理的影響>:退職・休職期間中、「フルタイムに戻るのは難しいと感じた」と回答した人が約4割。キャリア断絶期間に孤立感・自己肯定感低下を訴える声も3割超。

「退職・給食期間中の感覚」という質問に対して最も多かった回答は、「フルタイムに戻るのは難しいと感じた」(39.5%)で、次いで「家族との時間が増えてプライベートが充実した」(36.7%)と、ポジティブな側面も上位に挙がった。

⼀方で「社会から切り離されたように感じた」(30.7%)、「働いていないことで肩身が狭いと感じた」(30.3%)など、心理的な孤立や後ろめたさを抱く人も少なくない。

離職中の女性、約4割が「フルタイム復帰は難しい」 収入以外の働く理由は「社会とつながりを感じる」から

■<未復帰者の就業意向>:未復帰者241名のうち、約6割が「一定の条件下で今後も働きたい」と回答。

継続的な仕事に就いていない人のうち、61.0%は「⼀定の条件下で今後も働きたい」と回答。⼀方で「働く気持ちはない」と答えた人も38.2%にのぼり、働く意欲の有無は二分される結果に。

⼀定の条件下で働きたい人の中では「雇用形態を変え、以前より働く量を減らしたい」(34.4%)が最も多く、「勤務地・部署を変え、以前より働く量を減らしたい」(12.5%)も続いた。

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今後の就職希望について

■<働く理由>:収入以外の働く理由は、「社会とのつながりを感じられる」(40.0%)が最多。

今後の就職希望について、「収入」以外に働く理由として最も多かったのは「社会とのつながりを感じられる」(40.0%)で、次いで「健康・生活リズムの維持」(33.1%)、「新しいことを学んだり自分を成長させられる」(26.9%)、「家庭以外の役割を持ちたい」(26.9%)が挙げられた。

⼀方で「自己肯定感を得られる」(22.1%)や「人の役に立ちたい」(16.4%)といった、内面的な充足や利他的な動機も⼀定数見られる結果となった。

離職中の女性、約4割が「フルタイム復帰は難しい」 収入以外の働く理由は「社会とつながりを感じる」から
収入以外の働く理由<参考>
株式会社うるる『女性の就労と時間配分に関する実態調査
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