ニッポン放送「鈴木杏樹のいってらっしゃい」
昆布を薄く削ったものに、『とろろ昆布』や『おぼろ昆布』があります。この2つの違いは昆布の種類ではなくて、加工する際のやり方の違いです。
それに対して『おぼろ昆布』は、昆布の表面を薄く削ったものです。昆布の繊維がしっかりしているので、おにぎりなどに巻いて使うこともできます。
『とろろ昆布』も『おぼろ昆布』も、甘酢に浸して乾燥させた昆布を使います。同じ『おぼろ昆布』でも、昆布の表面の黒い部分は甘酢がよく染みていることから、酸味が多い“黒いおぼろ昆布”…『黒おぼろ』になります。逆に内側の白い部分は、酸味が少ない『太白(たいはく)おぼろ』と呼ばれています。
最後に残った昆布の芯の部分は『バッテラ昆布』、または『白板昆布』と呼ばれています。『バッテラ寿司』や『押しずし』に使われます。『おぼろ昆布』は肉厚で品質に優れた昆布を使って手作業で削るため、『とろろ昆布』よりも値段が高くなるそうです。
■杏樹の感想
私は出汁をとったあとの昆布も、細かく刻んだりして最後まで美味しくいただいています。とろろ昆布も好きで、お吸い物やおうどんに入れて、子どものころからよく食べています。
北海道産の昆布だけでも、こんなにたくさんの種類があるとは思いませんでした。それぞれの昆布の違いを、出汁をとって味わいながら確認したいです。