今や世界を席巻する日本のエンタメ文化である漫画やアニメのルーツと言われている葛飾北斎。同展は、『北斎漫画』1700冊を所蔵する浦上満氏(浦上蒼穹堂)の全面協力のもと開催される。
質・量ともに世界一として知られる浦上コレクションの『北斎漫画』全15編をはじめ、多彩な読本(よみほん)の挿絵、『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』(通称:大波)、自らを“画狂人”と称した晩年の傑作『富嶽百景』全3編・102図、さらには世界初公開となる幻の肉筆画16図など、出展作品は総数300点超えとなる。
葛飾北斎の娘の人生を描いた映画『おーい、応為』(10月17日公開)にも出演を控えている高橋は「運命的な縁を感じるなとワクワクしていました」と期待。自身も「物心ついたときから絵を書いている姉をみていて、いいな、と思って描くことも見ることも、作ることもたくさんしてきたのでアートは人生に欠かせないもの」と身近なものであったことを明かした。
「北斎に触れる歴史は浅いのですが、今の漫画やアートの技法に関することは200年以上前からあったんだ、と、いろんな衝撃を受けています」と話し、浦上氏のアトリエを訪れて勉強することも。「北斎はストイックで苦悩の人生だったという感覚があるのですが北斎漫画をみせていただき、印象がガラリと変わった。苦悩も感じながら絵を描くことも楽しんで、人々を楽しませようとずっと思っていた、割と楽しいおじちゃんだったのかな」と感想を明かす。
そんな北斎から影響を受け「すぐ絵を書きたくなるくらい。繊細で大胆でもあるけどシンプルなのに魅せる構図がすごい。自分も絵を描く時は、色使いや配置する構図にこだわりをもって描いているので勉強になる。
同展は9月13日から11月30日までCREATIVE MUSEUM TOKYOで開催。