黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に星野リゾート代表の星野佳路が出演。コロナ禍のいまだからこそ提案するスキーの魅力について語った。
星野佳路
黒木)今週のゲストは、星野リゾート代表の星野佳路さんです。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、さまざまな取り組みを行っていらっしゃる観光業界ですけれども、星野リゾートではこの冬におすすめのレジャーとして? 何と……。
星野)スキーを提案しています。
黒木)スキーですか。それはなぜですか?
星野)スノーボードでもいいのですけれども、私たちは、日本に大きなスキー場を3つ運営しています。私もスキーが趣味で年間60日滑走します。
黒木)前回のときもお話しいただきましたね。
星野)3密回避が既にある状態が雪山で滑るスキーだと思います。日本の冬を楽しんでいただくコンテンツとしては、スキー・スノーボードがいちばんいいのではないかと思います。雪山でリフトに乗ると、本当に開放的ですし、その席は安全を感じる場所なのです。withコロナの時期だからこそ、スキーやスノーボードのよさを体験していただきたいですね。
黒木)スキー場での感染対策は、どのようなところに気をつけられているのですか?
星野)スキー場で最も3密になると思うのは、お昼時間の食堂です。
黒木)はい。
星野)このようにお客様側にも協力をお願いしなければならない部分も、このwithコロナの安全対策においては大事なのではないかと思います。
黒木)私たちも気を付けなければいけないですものね。人任せではなく。
星野)それをしっかりとお願いして、お客様にとってのメリットも付加して分散を図っています。
黒木)日本のスキー場は、インバウンドに支えられているところがあったと思うのですが。
星野)それはもう厳しいですね。
黒木)ほう。
星野)私はバックカントリースキーという、ゲレンデではないところを滑ったりするのですけれど、インバウンドの人たちは朝が早いのですよ。私が登ると、もう誰かが滑った跡があるのですよ。
黒木)もう星野さんのための雪山ですね。
星野)今年は、日本人のための雪山になる最後の年かも知れません。ぜひスキーやスノーボードファンの方にはいらしていただきたいです。
黒木)星野さんが考えるスキーの魅力というのは何ですか?
星野)スキーは旅をするための1つの理由という位置づけなのです。滞在を含めて楽しんでいただけるレジャーなのではないかと思います。
星野佳路
星野佳路(ほしの・よしはる)/星野リゾート代表
■1960年、長野県軽井沢町生まれ。
■慶應義塾大学経済学部卒業後、米国コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。
■1991年、星野温泉(現在の星野リゾート)社長に就任。所有と運営を一体とする日本の観光産業でいち早く運営特化戦略を取り、運営サービスを提供するビジネスモデルへ転換。
■2001~2004年にかけて、山梨県の「リゾナーレ」、福島県の「アルツ磐梯」、北海道の「トマム」とリゾートの再建に取り組む一方、星野温泉旅館を改築し、2005年「星のや軽井沢」を開業。
■現在、運営拠点は、ラグジュアリーブランド「星のや」、温泉旅館「界」、リゾートホテル「リゾナーレ」、都市観光ホテル「OMO(おも)」、ルーズに過ごすホテル「BEB(ベブ)」の5ブランドを中心に、国内外45ヵ所に及ぶ。
■2013年には、日本で初めて観光に特化した不動産投資信託(リート)を立ち上げ、星野リゾート・リートとして東京証券取引所に上場させた。
■2020年、星野リゾートは創業106周年を迎え、「星野リゾート BEB5土浦」(茨城県・土浦市)」や「星のや沖縄」など、新たに5施設を開業。
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