黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(10月21日放送)にテレビプロデューサーの佐久間宣行が出演。ラジオ終わりの弁当づくりについて語った。

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佐久間宣行

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。10月18日(月)~10月22日(金)のゲストはテレビプロデューサーの佐久間宣行が出演。4日目は、娘の弁当づくりについて

黒木)念願のラジオパーソナリティに就任して、ご活躍されている佐久間さんですけれども、ご自分が好きだったものが仕事になるということを、どのように受け止めていらっしゃいますか?

佐久間)我々が学生のころは、「好きなものを仕事にしない方がいい」とか、「アマチュアで好きだったものを仕事にすると、お金で苦労するのでやめた方がいいよ」というようなことを就職活動中に言われたこともありましたが、いまとなっては間違いなく、好きなことを仕事にした方がいいと思います。仕事って自分の時間の大半を使うではないですか。好きな映画や音楽を鑑賞するのも、いまの仕事に直結していると思うと罪悪感がなく観ることができます。好きを仕事にしたのは間違いではなかったなと思います。

黒木)いちばんの原動力は何ですか?

佐久間)思いついたものを「観たい」という感じです。ファン気質で、観る方が好きなのですが、「ないのだったらつくろう」という気持ちですかね。罰ゲームでもいいのですが、「これがないのであれば実現したい、俺が観たいから」という気持ちです。

黒木)自分が観たいものを皆さんに提供したいということですね。

佐久間)自分が面白いと思うもので、他の人も笑ってくれている姿を観られれば最高だなと思います。

黒木)書かれたご本のなかに「タクシーのなかに薄い財布を忘れた」という面白いエピソードが「書かれていましたけれども。

佐久間)あの本のなかにですよね。コロナ禍になって、長財布を持っている意味がないなと思い、薄い財布を買ったのですが、家に着いたらないのですよ。タクシーのなかに忘れたのか、どこかで落としたのかまったくわからず、歩いて探したのですが、見つからない。タクシーのレシートもないのでゴミと一緒にすてたのではないかと、マンションのゴミ収集場所まで探しに行ったのです。行って見たら、買ったアイスのレシートしかなくて、タクシーのレシートはなかったのです。

黒木)奥様を起こせばいいではないですか。

深夜でも。

佐久間)いやあ、怖いですよ。深夜3時、4時には起こせないです。

黒木)だって、水曜日は3時、4時に働いていらっしゃるわけではないですか。

佐久間)それが終わってから娘のお弁当をつくっています。お弁当をつくるときも、炒め物を大々的にやっていたら、その音を聞いて起きて来た奥さんに怒られたこともあるので。

黒木)どうしてですか?

佐久間)「男の料理感を出して、物音を立てながら料理するとみんな起きちゃうでしょ」と。「お弁当は細やかにつくってください」と言われました。

黒木)でも、つくってくださるだけでも素晴らしいではないですか。

佐久間)料理は好きなので。

黒木)そうなのですか。好評ですか?

佐久間)ラジオが終わってからつくるので、ビールを飲んだりしながらつくりたくなってしまうのです。

おかずをつまみながら。「パパ気付いてる? どんどん味濃くなっているからね」、「女子中学生の弁当なんですけど。生姜焼きのローテーションが多過ぎる」と言われました。気付かないうちに、徐々に酒のつまみにしたいお弁当をつくっていて、娘の弁当が茶色過ぎるという。

黒木)仕事終わりですからね。それは仕方ないですよね。

佐久間)晩酌兼お弁当をつくるので。

テレビプロデューサー・佐久間宣行 自分が作る娘の弁当の味がどんどん濃くなる理由

佐久間宣行

佐久間宣行 / テレビプロデューサー

■1975年・福島県いわき市出身。
■早稲田大学卒業後、テレビ東京に入社。「ゴッドタン」「青春高校3年C組」「あちこちオードリー」など数々の番組を担当。バラエティ番組を作るカリスマ・プロデューサーとして活躍。映画「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE」では監督・脚本も手掛けた。
■2019年にはテレビ東京の現役局員でありながら、ニッポン放送『オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティに就任。番組内の愛称は「船長」。多くのリスナーを獲得している。
■2021年、テレビ東京を退社。フリーのテレビプロデューサーとなる。
■今年6月には扶桑社から、『オールナイトニッポン0』の活動を書籍化した、『普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる』が発売された。