3月30日(水)深夜、テレビプロデューサーの佐久間宣行がパーソナリティを務めるラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送・毎週水曜27時~28時30分)が放送。若手が映像番組を作って競うコンペ企画の、審査員役をしたエピソードを語った。
佐久間宣行
最近、立て続けに2回、コンペの審査員役をした佐久間。1つは関西テレビの若手ディレクターが企画力を競う『V-1グランプリ』で、事前に「つまらないと思ったら“バキ打ち”をしてください。つまらないVTRなのに緩い評価をすると、やっぱり彼らも伸びないので、バキ打ちしてください」と要望があったという。“バキ打ち”とはバキバキに打つ、バキバキにダメ出しするという意味だが、『自分はそういうタイプじゃない』と思いつつも引き受けたという。
その後、『テレビ東京 若手映像グランプリ2022』で、田村淳、劇団ひとり、などと一緒に佐久間も審査役を担当。しかし、ここでもバキ打ちの要望があり、難しい立場だったと振り返った。
「僕はもうバキ打ちはしたくないと思っていて。2大会連続でバキ打ち審査って、やばいじゃん。(テレビ東京は)古巣だし。
だけど当日、総合演出の方から『芸能人の方は審査が甘いかもしれないけど、バキ打ちにしても大丈夫です』って言われて、『えっ、俺? バキ打ち?』って。まあ、言っている意味は分かるのよ。みんなが甘いとおかしいから、古巣の僕がバキ打ちするのが正しい。

佐久間宣行
本番、一本目のVTRが流れて。それは、女性お笑い芸人のヒコロヒーと東ブクロ(さらば青春の光)が、若手女性芸人の恋の悩みを聞いて、“ボロクソタイム”になったらボロクソに言っていい、という番組で。ただそれは、ヒコロヒーと東ブクロだから面白いんだけど、見ている途中で『若手芸人の悩みじゃなくて、一般の人でガチでやった方が面白いな』と。若手芸人でやっているからちょっと馴れ合いに見えるし、バキ打ちがおいしく見えちゃうから、ちょっと成立していなかったの。『普段だったらバキ打ちだな……』と思って。
審査が始まって、最初にロンブーの淳さんが振られて、いいところを見つける感じのコメントをして。だから僕は『こっちか、よしよし。じゃあ、俺もそういう感じで行こう』と思っていたら、劇団ひとりが『これね、全然ダメだと思う!』って(笑)。
パッと見たら、メモに真っ黒のダメ出しが書いてあって、真剣に見ているの。だから監督・劇団ひとりになっていて、本当に的確にダメなところを全部言ったの。
そうすると、僕が緩くやるわけにはいかないから、『そうだね、成立していないと思う』って言って……(笑)。結果、5本中3本くらいバキ打ちをして、逃げるように帰りました。」
連続で若手にダメだしをし、数日たっても精神的疲労が取れなかったという佐久間。
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