辛坊治郎が5月25日(木)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。岸田文雄首相が、今年7月にリトアニアで開催される予定のNATO=北大西洋条約機構の首脳会議に出席する方向で調整とのニュースに、中国による台湾侵攻の抑止力として重要だとの見方を語った。
都内で開催された日経フォーラム第28回「アジアの未来」晩さん会に出席、講演する岸田総理 2023年5月25日 首相官邸HPより https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202305/25asia.html
岸田文雄首相は、今年7月にリトアニアで開催される予定のNATO=北大西洋条約機構の首脳会議に出席する方向で調整に入った。パートナー国として出席し、日本はNATOとの協力強化を図りたい考え。
このニュースについて辛坊は冒頭、「きな臭いなぁ」とひと言。続けて「NATOですよ? North Atlantic Treaty Organizationですよ。North Atlanticですよ!? 日本、1ミリもかぶっていないじゃないですか!」とツッコんだ。
そのうえで「想像するにアメリカの世界戦略のなかで、ロシアのウクライナ侵攻の後、世界が危機を迎える可能性があるとするなら、中国の武力による台湾統合。やっぱり、これは事前にやめさせたい」と強調。「台湾は、今のままにしておいた方が、日本にとってもアメリカにとってもいいわけで。台湾が共産化するのは、色んな意味で具合悪いわけで。中国の軍事侵攻は何としてでも抑えたいわけで」と指摘した。
中国が台湾に軍事侵攻すると「台湾とアメリカの関係で、アメリカはもちろん台湾の応援に行くということにはなっているが、ここにヨーロッパ全部が乗るか乗らないかは抑止力として大違い」とも述べ、NATOがいかに中国の台湾侵攻の抑止力になるかが問われているなかでの動きだと解説。今月9日、NATOの連絡事務所が東京に開設される方向で調整が進んでいると報じられたが、その動きも同様の狙いだと語った。
- ストルテンベルグNATO事務総長(左)との会談に臨む岸田文雄首相=2023年1月31日午後、首相官邸 写真提供:産経新聞社
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