第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣氏が8月9日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、辛坊と対談。中国国家統計局が同日発表した7月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で0.3%下落し、2021年2月以来2年5カ月ぶりのマイナスに転じたことが話題となり、「中国経済はかなりヤバい状態だ」と指摘した。
中国国家統計局が9日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比0・3%減少した。減少率は6月から0・3ポイント拡大した。(北京=新華社配信)= 配信日: 2023(令和5)年8月9日、新華社/共同通信イメージズ
辛坊)中国の物価がマイナスに転じたことが報じられました。どのようにみていますか。
永濱)中国は相当ヤバくなっていますね。一言でいうと、30年前の日本と同じような状況です。不動産バブルが崩壊して経済がかなり厳しくなっていて、なおかつ米中対立の影響が出てきています。
辛坊)アメリカの対中貿易が1位から3位まで落ちたんですよね。
永濱)そうです。ですから、中国経済はかなりヤバい状態です。
- 中国で行われる恒例のインターネット通販セール「618」が終盤に入った。消費の足かせだった「ゼロコロナ」政策の終了後で最大規模のセールだが、景気回復のペースが鈍っていることもあって以前のような熱気には欠けている。北京市内には「618」と大きく書かれた広告看板が目立つ=2023年06月16日、北京市 写真提供:産経新聞社
radikoのタイムフリーを聴く:https://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20230809161156