ニッポン放送で毎週木曜日の夜8時からお送りしている『NEXT STAGEへの提言Ⅱ』。
この番組は、日本を代表する各界の著名人が毎週登場。
内館牧子
11月14日(木)の放送では、脚本家・作家の内館牧子が登場。1948年9月10日秋田県秋田市の出身。大学卒業後、約13年にわたる会社員生活を経て、1988年に脚本家デビュー。NHK大河ドラマ「毛利元就」。連続テレビ小説『ひらり』『私の青空』など、数多くの作品を手掛けた。また作家としても、著書「終わった人」「すぐ死ぬんだから」「老害の人」など、ベストセラーを次々と出版している。
脚本家になる前は、会社員としての道を歩んでいた内館。その頃の時代的背景と共に、振り返った。
内館:私が会社員勤めをしていた頃。20代の前半から中盤の女性は、いわゆる「3高」、高身長、高学歴、高収入の男の人を見つけて結婚するのが王道で勝ち組だ、そういう風潮がしっかりありました。
当時の社会の風潮もあり、次第にモノを書くという仕事に興味を抱き始める内館は、シナリオライターのスクールに通い始める。しばらくして、ある人物との出会いが、その後の内館に大きな影響を与えることになる。
内館:ある時、NHKのプロデューサーと知り合いになったんですよ。そしたら橋田壽賀子先生が、手伝ってくれる人を探してるから、あなた行かないって言われて。
内館:橋田先生に、「大河ドラマってどうやってテーマを決めるんですか」とか、「朝のドラマと大河とどっちが大変ですか?」とか、当時の私はいろいろ聞くんだけど、先生はちゃんと答えてくださる。先生は、「そうね大河は1年で同じ量を、朝は半年で書かなきゃいけない。朝の方が疲れるわね」っていうようなことをちゃんと教えてくれて。後になると、すっごいためになりましたね。
その後、内館はNHKで大河ドラマ、朝の連続テレビ小説どちらも手掛けるわけだが――。
内館:やっぱりね、朝(朝の連続テレビ小説)は大変ですよね。大河ドラマはもちろんすごい大変。プレッシャーが大きいし、お金がかかってるでしょ。セットはすごいでしょ。全員、花形みたいな人でしょ。だからそれは大変で。ただ、大学の歴史の先生とかが、全部いてくださって、脚本のファクトチェックしてくれるから、私でも大丈夫だったというところがあるんですね。
番組の最後に内館は、次の世代の若者に向けて、自身の会社員時代の経験を重ねて、こんな言葉を贈った。
『すべては、40歳以上から花開くと思っていて欲しい』
次回の放送は11月21日(木)。建築家の隈研吾が登場する。

【番組概要】
■番組タイトル:ニッポン放送開局70周年記念『NEXT STAGEへの提言Ⅱ』
■放送日時:毎週木曜日 20時~21時
■出演者:毎週週替わり
◆この番組は、radikoのタイムフリー機能で、放送1週間後まで聴くことができる。
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