2024年から新NISAが始まり、ますます裾野が広がる投資の世界。そして投資の初心者が真っ先に検討するのが長期での積み立てによる資産運用です。
時間を味方にできる低リスクな運用方法と言われる一方で、実際に周りの人がどのように積立投資を行ってきているのか、その実態を覗く機会は限られます。

ここではAll Aboutが継続的に募集している「積立投資の実体験エピソード」から、ほかの方が積立投資にどのように取り組まれているのかを紹介。

シミュレーションでは分からないリアルな積立実践エピソードから、ご自身の投資のヒントを見つけ出してください。

■42歳・年収650万円正社員男性の積立投資の取り組みと運用成績は?
今回は大阪府に住む42歳男性の資産運用エピソードを見ていきます。

▼家族構成本人(42歳)、妻(38歳)、子供(10歳)、子供(7歳)

▼金融資産世帯年収:本人650万円(配偶者の年収は不明)
世帯金融資産:現預金800万円、リスク資産350万円

▼リスク資産の内訳・投資信託:200万円
・外国株式:100万円
・国内株式:50万円

▼積立投資実績(※商品名の詳細が不明なものも原文ママ記載)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)/NISA:年数不明
・野村DC国内株式インデックスファンド/確定拠出年金:2014年から継続中
・純金積立:2012年から5年間

NISA開始以前の2012年から積立投資を続けてきたという今回の投稿者。現在の投資額は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)で「月2万円」、野村DC国内株式インデックスファンドに「月1万5000円」とのこと。
また純金積立は2012年から5年間「月5000円」で行っていたそうです。

運用実績についてはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が他商品で行っていた積立額を含めて「元本260万円→運用益込390万円」、野村DC国内株式インデックスファンドが「元本160万円→運用益込220万円」、純金積立では「元本30万円→売却時70万円」と、積み重ねでしっかりと利益を生み出している様子。

「積立投資を始めた当初は資産があまり増えませんでしたが、5年目から徐々に運用益が積み上がり始め、現在では投資資産が700万円ほどに達しています。最近はインフレの影響で実質的な購買力は低下していますが、預貯金よりも良い運用ができていると思います。投資を継続することで将来的にさらに資産を増やせると期待しています」と説明されています。

■42歳・年収650万円正社員男性の思う積立投資のメリットや新NISAのプランは?
積立投資を始めてよかった点として、「気づかないうちに資産が貯まっていくのが積立投資のよいところだと思います。
また、長期的に見れば値動きにかまわず着実に資産が増えていくので、精神的にもゆとりが持てます」とコメント。

引き出す時期については、「子供の教育資金や老後資金として活用することを想定しています。まだ具体的な引き出しのタイミングは決めていませんが、50代後半から一定期間をかけて分割で引き出す予定です」とのこと。

いっぽうで、「値下がりが続いた時期には投資を止めたくなることも」あったそう。「そういう時こそコツコツと継続することが大切だと自分に言い聞かせていました。むしろ下落時に買い増せば将来的にプラスになると思っていました。
それでも精神的にはつらい時期もありました」と悩んだこともあると言います。

「無理のない範囲で続けることが大切」と感じているという投稿者。マイルールとして「目標額を設定して、その額に達したら一旦積立を止める、というルールを設けています。一方で、大きく値下がりした場合は買い増すチャンスと捉えるようにしています。投資に専念できる時期とそうでない時期を区別して、無理のない範囲で続けることが大切だと思います」とのことです。

新NISAについては、「つみたて投資枠では、eMAXIS Slim 全世界株式を継続中です。
分散投資ができて手数料も安いので、長期的な視点で資産形成ができると考えています。成長投資枠では、外国株式や国内株式のETFを検討中です。つみたて投資と成長投資を併用することで、リスクを分散しながら積立と個別銘柄投資のメリットを両立できそうです」と語られていました。

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